1986年にアメリカで製作された極めて冷徹な犯罪スリラー『ヘンリー』(配給:アンプラグド)が、2026年8月28日よりシネマート新宿ほか全国順次公開されることが決定した。これに伴い、ティザーポスターも公開されている。
『ヘンリー』とは
『ヘンリー』は、1986年アメリカ製作の犯罪スリラー。本作は完成から数年間、そのあまりの内容の過激さから本国アメリカでお蔵入り状態となり、1990年にようやく正式公開、日本では1992年に劇場公開された。70年代後半から80年代にかけて、全米で300人以上を殺害したとされる連続殺人鬼、ヘンリー・リー・ルーカスの日常を淡々と凍るような冷たさで描く。流血や残虐シーンはほとんどないにもかかわらず、作品の放つ空気と徹底したドキュメンタリータッチの描写で「史上最も恐ろしい映画」のひとつとして映画史に残る衝撃作だ。
公開までの経緯
完成した1986年当時、『13日の金曜日』のような観客を楽しませるホラー映画を望んでいた出資会社は、『ヘンリー』の一切の感情を寄せつけない冷徹な内容に唖然とし、さらにMPAA(アメリカ映画協会)によりX指定を受けたことで数年間正式な劇場公開が見送られた。近年、日本では限定的に劇場公開されていたが、今回が満を持しての正式リバイバル上映となる。
同時上映作品
また、合わせて50人以上を殺害したソ連時代最大の連続殺人犯アンドレイ・チカチーロを『時計じかけのオレンジ』(1971)のマルコム・マクダウェルが演じた『エヴィレンコ』(2003)、そしてオーストリアの衝動的な一家惨殺事件犯ヴェルナー・クニーセクをアーウィン・レダーが演じる『アングスト/不安 4K』(1983)が、同じくシネマート新宿にて今秋、続けざまに上映されることも決定した。『エヴィレンコ』はこれまでパッケージ販売や配信もなく、完全初上陸、日本劇場初公開となる。『アングスト/不安 4K』は、2020年に日本で劇場初公開されるやいなや異例かつ異様なヒットを果たした作品の4Kレストア版。
ティザーポスターのデザイン
この3作品のティザーポスターもこのたび完成。すべて実際の事件に基づく作品であることから、「これが彼のやったこと。」というコピーが挿入されている。『ヘンリー』『エヴィレンコ』『アングスト/不安 4K』の印象的かつ重要なシーンがセレクトされ、人間の不在が、より一層現場の不穏さを際立たせている。叢に打ち捨てられた血塗れのスーツケース、取調室の仰々しいオープンリール式テープレコーダー、血塗れのトンネルに転がるボール。ここで一体何が起きたのか、彼らは何をやったのか。決して止めることのできない、予め決定づけられた非情な運命を予期させるデザインとなっている。
ストーリー
14歳の時、虐待を繰り返す母を殺害したヘンリー(マイケル・ルーカー)は、相棒のオーティス(トム・トウルズ)とその妹ベッキー(トレイシー・アーノルド)との奇妙な同居生活をはじめる。だが、ヘンリーは次第に本能的ともいえる殺人への衝動が抑えられなくなっていく。そしてヘンリーに惹かれ、自ら迫るベッキーの様子を見たオーティスが嫉妬、共同生活は惨劇と化していく。
出演者・スタッフ
出演者はヘンリー役にマイケル・ルーカー、オーティス役にトム・トウルズ、ベッキー役にトレイシー・アーノルド。監督・製作・脚本はジョン・マクノートンが務めた。© 1986 MALJACK PRODUCTIONS



