2026年度後期のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』で、主人公・珠の前に現れ、何かと世話を焼き始める木村照子を演じる山田真歩が、照子の人物像について語った。山田は照子を「まったく迷いがなく、1ミリも自分を疑っていない人」と表現する。
照子の人物像と役への理解
照子は珠にとって亡き実母の妹にあたる人物。山田は台本を読んだ際の印象を「じめっとしたところがなく、すごくカラッとしていて、まさに“ブラッサム”している人」と分析。自分を信じ切っている強さを持つ一方で、カリスマ性のある人物には「どこか滑稽に見える瞬間もある」とし、「おかしみがありながら強引で、その強引さごと愛される人物になればいいな」と語った。
さらに、照子には他人の目を気にするような遠慮がなく、「『私がいいと思うんだから、あなたもいいでしょう』というくらい、自分の気持ちにまっすぐ」な人物だと説明。自身が演じるキャラクターの魅力を、強さだけでなく、その突き抜けたまっすぐさに見いだしている。
撮影初日のエピソード
印象に残っているのは、撮影初日に収録した照子の初登場シーン。久々に珠と再会する場面で、山田は「ここに照子のすべてが出ると思いました」と振り返る。特に珠の頬に触れる瞬間については、照子と珠の距離感をどう埋めるのか撮影当日まで悩んだという。
その場面について山田は、照子を「野原にきれいなゆりの花が咲いていたら、『きれい!』と感じてすぐに摘んでしまう人」とイメージ。「珠を見て、『姉様にそっくりじゃ』というせりふがあるのですが、姉を感じたその瞬間に肉親となり、それまでの距離感がなくなっちゃうような人だと思いました」と役への理解を明かした。
作品への期待とメッセージ
『ブラッサム』については、主人公の珠だけでなく、登場人物それぞれが自分なりの世界観や人生観を持って生きている作品だと語る。「いろんな価値観がぶつかり合うからこそ、お互いに一皮むけたり成長したりすることができて、その過程が“ブラッサム”していくことなんだと思わされます」とコメント。「これから半年間、珠の成長を見守りながら、一緒に考え、楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけている。
山田は出演が決まった際、宇野千代の『私の幸福論』『生きて行く私』などが母の本棚にあり、自身も自然と手に取っていたと振り返る。晩年の宇野について「苦しい時代を耐え忍んでいたというよりも、最初から周りを明るくするようなエネルギーにあふれた方という印象を受けました」と語り、「そんな彼女をモデルにした物語がどんな朝ドラになるのか、とてもワクワクしました」と期待を寄せた。