NHK大阪放送局は14日、2027年度後期連続テレビ小説『なぎさの進化論』の制作を正式に発表した。脚本家・徳尾浩司氏によるオリジナル作品で、現代を舞台に朝の連続テレビ小説史上初となる“獣医師”を主人公に据えたストーリーが展開される。ヒロインは一般公募のオーディションで決定する予定だ。
舞台は大阪と与論島、主人公はマイペースな新米獣医師
物語の舞台は大阪と鹿児島県・与論島。主人公の藤代なぎさは、マイペースでやや人付き合いが苦手ながら、動物への深い愛情を持ち、獣医師を目指す。しかし、やがて「動物を診ることは人を診ることだ」という真理に気づいていく。笑いあり涙あり、時に毒舌も交えながら、動物たちに癒やされる令和のハートフルコメディとして描かれる。
制作統括が明かす企画背景「愛犬をなくした経験がきっかけ」
制作統括の渡邊悟氏は、本作の企画発端について「私は3年前に愛犬をなくしました。その時にお世話になった獣医師の方々との思い出が、この企画のきっかけです。厳しい現実をむかえる私たちに、皆さんがかけてくださった言葉の数々が、残された家族の救いになりました」と個人的な経験を明かした。さらに「獣医師の仕事は、尊い。そしてその人生は、ものすごく大変な日々に違いない。いろいろと調べて話を聞いていくうちに、想像を超えるものでした。このドラマで描かれる獣医師の仕事と出来事の数々は、きっと皆さんの想像を超えると思います」と予告した。
脚本家・徳尾浩司氏「半年間、多くの獣医師を取材」
脚本を手がける徳尾浩司氏は、「本作は、現代の大阪と鹿児島・与論島を舞台に、新米の女性獣医師が動物たちの命と向き合い、挫折と克服を繰り返しながらヒトと動物の幸せを追求していく物語です。ヒロインに特定のモデルはいませんが、私がこの半年間、北海道、東京、大阪、鹿児島で多くの獣医師の方々にお会いし、取材させていただいた一つ一つの体験が物語の指針になっています」とコメント。タイトル『なぎさの進化論』には、主人公が自分のペースで進んだり立ち止まったりしながら、自分らしい生き方を見つけていく意味が込められているという。
オーディションでヒロイン決定、動物好きな方の応募を呼びかけ
ヒロインはこれからオーディションで選ばれる。徳尾氏は「犬や猫、牛などの動物が好きな方、充実した日々を仲間と走り抜けてみたい方、ふるってご応募ください。一緒に未知なる進化の旅に出かけましょう」と応募を呼びかけている。
ドラマが描く「進化」のメッセージ
渡邊統括は「『進化』とは、必ずしも強くなることとは限りません。また、強い生き物が優れているというわけでもありません。物語の中で、なぎさは獣医師の仕事に愚直に向き合い、失敗続きの毎日を精いっぱい生きていきます。そんななぎさの姿を通して、なにかを頑張っている人も、なんだか頑張ることがつらい人も、それぞれ希望を感じられる、明るいドラマをお届けします。自分なりの輝きを見つけていく、なぎさの進化をぜひ見守っていただければと思います」と作品への思いを語った。



