NHK大阪放送局は14日、2027年度後期連続テレビ小説『なぎさの進化論』の制作決定を発表した。本作は朝ドラ史上初めて獣医師をヒロインに据えた作品で、現代の大阪と鹿児島・与論島を舞台にしたオリジナル脚本となる。
脚本家・徳尾浩司氏のプロフィール
脚本を担当する徳尾浩司氏は1979年4月2日生まれ、大阪府出身。慶應義塾大学理工学部を卒業しており、朝ドラ脚本家としては異色の経歴を持つ。劇団「とくお組」を主宰し、主な作品に『おっさんずラブ』(テレビ朝日)、『ライオンの隠れ家』、『私の家政夫ナギサさん』(TBS)、『タツキ先生は甘すぎる!』(日本テレビ)、『シバのおきて〜われら犬バカ編集部〜』、『ミワさんなりすます』(NHK)などがある。
徳尾氏はコメントで「本作は、現代の大阪と鹿児島・与論島を舞台に、新米の女性獣医師が動物たちの命と向き合い、挫折と克服を繰り返しながらヒトと動物の幸せを追求していく物語です」と述べている。また、ヒロインに特定のモデルはいないが、この半年間、北海道、東京、大阪、鹿児島で多くの獣医師に取材した体験が物語の指針になっていると明かした。
タイトルに込められた意味
タイトルの『なぎさの進化論』には、主人公のなぎさが自分のペースで進んだり立ち止まったりしながら、やがて自分らしい生き方を見つけていくという意味が込められている。ヒロインはこれからオーディションで選ばれ、2027年3月クランクイン予定。徳尾氏は「犬や猫、牛などの動物が好きな方、充実した日々を仲間と走り抜けてみたい方、ふるってご応募ください。一緒に未知なる進化の旅に出かけましょう」と呼びかけている。
物語のあらすじ
主人公の藤代なぎさ(ふじしろなぎさ)は、獣医学部を卒業し大阪にある大学付属の動物医療センターに就職した研修獣医師。重い病気にかかった犬や交通事故に遭った猫などを高度医療で救う緊迫した現場で、新人のなぎさは戸惑うばかり。問診も採血も正確なエコー検査も何もできない自分にもどかしさを抱えつつも「動物を幸せにしたい!」と奮闘する。
しかし、最大の仕事は人と話すことだった。動物の病状を伝えるのも、高額な治療費やリスクのある手術について動物に代わって選択をするのも、すべて飼い主。動物を救うために獣医師になったなぎさは、飼い主の事情に寄り添い、最期を一緒に看取ることで、動物だけでなく人の思いに触れていく。
コミュ力抜群の陽キャ女子、ドジで愛されキャラの御曹司、会社員を経て再チャレンジするシングルマザーの同期たちと切磋琢磨したり、時にはいけずな愛玩動物看護師や動物としか目を合わせない偏屈な教授に脳内で毒を吐いたり――大阪の下町で動物病院を営む獣医師の祖母に見守られながら、なぎさは獣医師として一歩ずつ進んでいく。
そして2年後、大阪での研修を終えたなぎさは、ひょんなことから与論島へ。人よりも牛が多い畜産の島で、すご腕のベテラン獣医師とバディを組んだなぎさに、連日の牛の出産、深夜の急病対応が押し寄せる。果たしてなぎさは、この急激な環境変化に適応していけるのか。
過去10年の朝ドラ脚本家一覧
NHK連続テレビ小説の過去10年・今後の脚本家は以下の通り。
- 2017年前期『ひよっこ』岡田惠和
- 2017年後期『わろてんか』吉田智子
- 2018年前期『半分、青い。』北川悦吏子
- 2018年後期『まんぷく』福田靖
- 2019年前期『なつぞら』大森寿美男
- 2019年後期『スカーレット』水橋文美江
- 2020年前期『エール』原案:林宏司
- 2020年後期『おちょやん』八津弘幸
- 2021年前期『おかえりモネ』藤本有紀
- 2021年後期『カムカムエヴリバディ』
- 2022年前期『ちむどんどん』羽原大介
- 2022年後期『舞いあがれ!』桑原亮子
- 2023年前期『らんまん』長田育恵
- 2023年後期『ブギウギ』足立紳、櫻井剛
- 2024年前期『虎に翼』吉田恵里香
- 2024年後期『おむすび』根本ノンジ
- 2025年前期『あんぱん』中園ミホ
- 2025年後期『ばけばけ』ふじきみつ彦
- 2026年前期『風、薫る』吉澤智子
- 2026年後期『ブラッサム』櫻井剛、小松與志子
- 2027年前期『巡るスワン』バカリズム
- 2027年後期『なぎさの進化論』徳尾浩司
- 2028年前期『ほんのモキチ』宮藤官九郎



