俳優の松山ケンイチが、TBS系金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』(毎週金曜 後10:00)で演じる瀬尾充について、役作りの裏側や後半の見どころを語った。充は、主人公・瀬尾咲子(蒼井優)の夫で、喫茶店「ひこうき」のオーナー。咲子と仲睦まじく生活していたが、近所に住む主婦の園田あずさ(夏帆)とバスに乗った後に失踪し、一年間帰ってこなかった。第7話では、突然家に戻ってきた充の口から、なぜ失踪したのか、なぜあずさとバスに乗ったのか、なぜ第3金曜日にコインランドリーであずさに会っていたのかが語られた。
充の人物像と役作りのヒント
充の過去が明らかになり、これまでどこかつかみどころがなかった彼の人となりが見えてきた。充を演じる松山は、脚本について「生方さんの脚本は、いかようにも取れる言葉のチョイスをされているなと感じました」と述べ、一つ一つのセリフにいろいろな意味が込められていると語った。
充については、「どんな人とも仲良くなれる社交性を持ったキャラクター。ただ、社交性が高い=自分を隠しているといいますか、優しさのようなもので自分の中にある“違う部分”を隠しているキャラクターだとも思いました」と分析。物語の途中からは、その“違う部分”と向き合い、細胞から人間が変わっていくようなところが出てくるため、どのように表現しようか考えたという。その際、演出の土井裕泰さんから「充ってかっこ悪くていいんじゃないかな」と言われたことが良いヒントになり、後半の充をどう演じていくかが見えてきたと明かした。
咲子のもとへ戻ってきた充の思い
なぜ充は咲子に自身の失踪癖を隠していたのか。松山は「第1話から第4話までの充は、夫婦を成り立たせるために必要な“自分の立ち位置”みたいなものをすごく意識していたと思うんです。さっちゃんが大切だから傷つけないように、嫌われないように、大事だからこそ、自分の本心を隠しておこうとしていた」と推測する。
その後、突然咲子のもとに戻ってきたことについては、「きちんと自分の話をするために戻ってきたのだと思います」とコメント。「いなくなってから家に戻ってくるまでの一年は、さっちゃんのことを大事にする方法や仕方みたいなものを考えていたのだと思います。だから第7話では、嫌われてしまうんじゃないかという怖さがありながらも、さっちゃんに全てをさらけ出しました」と語った。
共演者への印象と今後の見どころ
共演者については、咲子役の蒼井優について「20年前から知っている間柄なので、安心感があります」と述べ、中島歩については「存在感も声も演技もすごく特徴があって、“初めて見た生き物”みたいな感じだった」とコメント。夏帆については「全部を受け止めてくれそうです」と語り、高橋文哉については「とても器用ですね」と評した。
今後の見どころについて、松山は「充とさっちゃんが結婚するときに、「言いたくないことは言わなくていい」と決めていたので、充はいろいろなことを隠していました。でも、そういう話をしたということは…? それがこれから明かされていきます」と予告。「最後まで見たら、見ている人たちの世界も変わるような気がしますし、それこそいろいろなフィルターが壊れるかもしれない」と語った。第7話まで咲子の見ていた世界と充の見ていた世界がこの後どのように変わるのか。その答えまであと少しだ。



