金のパパが物置部屋を訪れる - スモーキングルーム第308回
金のパパが物置部屋を訪れる スモーキングルーム

金のパパは、以前砂糖煮の娘に言われた言葉を思い返していた。「金のパパは自分が思っているより神経質よ。きっと普通の女の人とは暮らせないと思うわ」という指摘だ。当初は反論したものの、今ではその言葉が正しいのかもしれないと考え始めている。長年煙(彼のパートナー)のそばにいたため、自身の細かさに気づけなかった可能性がある。街や村の女性たちとの関係は一瞬の魔法に過ぎず、魔法が解けるほどの長い時間を共有したことはない。魔法が解けても愛が残るのかと自問し、「どんなおとぎ話だ」と苦笑する。

塗り潰された部屋と物置部屋

塗り潰された部屋の前を通り過ぎ、金のパパは物置部屋の前で足を止めた。鍵束から簡素な鍵を選び、ドアを開けると埃っぽい匂いが溢れ出た。廊下は常に掃除されているが、微かな埃っぽさは幾つもの物置部屋が原因だと気づく。物置部屋には屋敷時代の調度品や、板金鎧、隣の塗り潰された部屋で使われていた肖像画家のイーゼルなど、ありとあらゆる品が詰まっていた。大半の品はもはや使われず、ホテルに存在することすら知られていない。聖誕祭や復活祭の飾りなど年一回だけ使用されるものは、ワインの空き箱に分けられて手前に置かれていた。

埃と布に覆われた過去

物置部屋は煙によって時折掃除され、大きな物には白い布がかけられていたが、壁や窓の隙間から外気が入り、床は粉塵か埃か分からないもので薄く覆われていた。金ボタンはその床を滑るように進み、何枚かの白い布を剝がすと、目的の革の旅行用鞄が見つかった。

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