茨木のり子生誕100年記念講演会、名古屋で開催 研究者が西尾の少女時代語る
茨木のり子生誕100年記念講演会、名古屋で開催

詩人茨木のり子の生誕100年を記念した講演会が8日、名古屋市中村区のNAgoyaBOOKCENTERで開かれた。研究者の熊谷誠人さん(63)が、茨木の少女時代をたどる著書『詩人茨木のり子の誕生 西尾の少女の物語』(風媒社)の内容を中心に、西尾市での体験が詩人としての基盤を形成したと語った。

西尾とのつながりを研究

安城学園高校長の熊谷さんは、愛知県庁県史編さん室での勤務時に茨木と西尾のつながりを知り、研究を続けている。講演では、詩の背景を探るため、茨木が上京時に乗った列車の時刻まで調べた経緯をユーモアを交えて紹介した。

少女時代の体験が核に

熊谷さんは、茨木が宝塚の観劇を通じて「美しいもの」に触れたことや、「軍国少女」となったことへの自省など、西尾時代の体験が「詩人としての核を作った」と述べた。また、茨木が戦争への疑問を自ら封じ込めていたことを踏まえ、「個として生きることが一貫した姿勢だった。本当の自分でいることを何より大切にした人だった」と語った。

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