テレビアニメ『名探偵プリキュア!』(ABCテレビ・テレビ朝日系 毎週日曜 前8:30)第31話が30日に放送され、キュアアルカナ・シャドウだった森亜るるかが、白い光に包まれキュアアルカナに変身した。オリコンニュースでは、キュアアルカナ/るるか役の東山奈央、キュアエクレール/帆羽くれあ役の長谷川育美にインタビューを実施。変身後の変化や2人の関係性について語ってもらった。
キュアエクレールはたくましさと凛々しさを意識
7月26日放送の第26話でくれあがキュアエクレールに変身し、名探偵プリキュアに仲間入りしたが、その際に東山はキュアアルカナ・シャドウについて「また自分が(キュアエクレールの)記憶を奪わなければいけないという、よりいっそうの苦しみがある」と語っていた。その真相が第30話、第31話で明らかになった。
記憶を取り戻してからの演技について、長谷川は「くれあのベースはありつつも、プリキュアとしてのたくましさや凛々しさは加えて演じていました」と振り返る。東山は初めてキュアエクレールを見たときの感想を「私個人としては『ああ、ついにキュアエクレールが誕生したー!』という喜びでいっぱいでした」としつつ、「るるかとしては『こうさせたくなかった』っていう…。すごく複雑でした」と吐露。「今まではウソノワール様のせいで記憶を失っていたわけですけど、全てを思い出してしまった今、ふたたび大切な人の記憶を今度は自分の手で奪わなければいけない」と、るるかの心情を代弁した。
カテゴライズできない、もう1組の「奇跡のふたり」
くれあとるるかの関係性について、長谷川は「生い立ちが似ていることもあって、心を通わせられる唯一の存在みたいなところも、きっとこの2人にはあったんだろうなって思います」と語る。「あんみく(あんなとみくる)も『奇跡のふたり』ですけど、こっちも『奇跡のふたり』感がありますよね。『出会うべくして出会ったふたり』みたいなところもあったと思うので」と続けた。
東山は「本編の中でまふるさんが『頼るべき者がいない子たち』と言うときに、2人の顔が大きく映るんですよね」と述べ、「ただの友達じゃなくて『あなたしかいない』っていう存在だから。もちろん世界を守るという大きな使命もあるんですけど、一個人として『あなたには笑顔で生きてほしい』という思いがあって」と説明。長谷川は「家族ではあるでしょうね。姉妹のような、友達のような。でもちょっとライバルでもあって。一言では言い表せない、カテゴライズできない関係性がありますよね」と語った。
愛を隠して使命を追求したキュアアルカナ・シャドウ
演じる上で難しかったことについて、長谷川は「キュアエクレールが復活して、探偵としてみんなと一緒に動き始めた最初の回」を挙げ、「くれあが推理を担当して、犯人を問い詰めるシーンがあったんですけど、私の気合とくれあの気合が合わさって、ちょっと怖くなっちゃったというか」と苦笑い。「『プリキュア』ならではで、お子さんがあまり怖がらないように『もうちょっと優しさ成分を加えていただいて』とディレクションをいただきました」と明かした。
東山はキュアアルカナについて「難しさしかないです」と笑いつつ、「キュアアルカナ・シャドウは、ただ1人大切な存在がすぐそこにいるのに、愛を隠さなきゃいけない。自分の使命を背負って、世界を守ることと、くれあを大王にしない、彼女の笑顔を守るということだけを考えて、自分の意思で怪盗団ファントムに入って」と役柄を説明。「るるかのように優秀で、名探偵として一歩も二歩も先を読み通せる人であっても、間違えてしまうことがあるということ。1人で抱え込んだからこそ、自分の道を極端に突き進みすぎてしまった。本当は『仲間と答えを見つける』ことが必要だった」と、るるかが伝えたかったことを語った。
また、記憶を失っているくれあがいるパティスリーチュチュに通っていた頃のるるかについて、東山は「るるかは『記憶を失ってもくれあは優しくて、私の大好きなくれあのままだ』と、うれしくもあり、切なくもあったんじゃないかなって。そういうくれあを見るたびに『絶対にこの子を守らなければ』と決意を強くして、何度も様子をうかがいながら、アイスを食べに行っていたんだろうなと思います」と推測した。
キャラクターの変化と演じ方の変化
変身時の口上について、長谷川は「『こういうふうに言ってほしい』というのは、そんなになかったです。ただ、変身シーンに入るまでの気持ちの持っていき方がすごく難しいっていうのを、つい最近やっと理解して」と明かす。「映像は同じ変身シーンなので、逸れすぎず、でもその回の流れをくんだものにしなきゃいけない」と苦労を語った。
第31話でのキュアアルカナの変身について、東山は「もう全然違いますね。本当に直前まで漆黒だったんで。そこからパーンって白になって、今まで抱えていたものが全部一回解き放たれて。自分の本音と向き合えた、くれあが手を差し伸べてくれたっていう多幸感で、声の明るさが全然違っていたと思います」と振り返る。長谷川も「幸福で満ちてました。こちらとしても、やっとこの姿を見られてうれしい。『笑ってくれてありがとう』みたいな。笑顔を取り戻せて本当によかったという気持ちもありましたね」と喜びを語った。
キュアエクレールの正体判明前のご飯会では…
収録後の交流について、長谷川は「スタッフさんも含めた大きなご飯会は何回かありました。私がキュアエクレールとして本格的に参加したときも、『合流会』みたいなものを開いていただいて」と明かす。キュアエクレールの正体が明かされる前は「自分の中ではちょっと控えているつもりではいました」と話し、東山は「座ってる場所とかね! 一応ゲストさんのほうの席に座ってて」と暴露。長谷川は「端のほうに座って、あまりガツガツ入りすぎないぐらいでコミュニケーションを取ろう、みたいな感じにはしていました」と振り返った。
東山は当時を振り返り、「第2話のときは、私も『誰がキュアエクレールなんだろう?』って。候補が4人いることも知らなかったので、最初は第1話の花嫁さんとかも『この人ももしかしたらキュアエクレールなのかな?』って思っていた」と回顧。長谷川が「自分からおもちゃの話を振ったら怪しまれるから、自然に『え、もうおもちゃって録ってるんですか? 早いですね~』って、びっくりした感じで話しかけたんですけど、自分もめっちゃ録ってた」と明かすと、東山は「はせちゃん、上手い!後で『長谷川さんです』って言われて、『じゃあ、あのときのやり取りは何だったの!?』って」と笑いを交えて語った。
次週からは新章へ…改めて互いの魅力とは
第31話を経て、4人のプリキュアで歩む新たな章が始まる。キュアアルカナから見たキュアエクレールの魅力について、東山は「本当に唯一無二の存在で。出会ったときからくれあは優しくて、包容力に満ちあふれていて」と語る。「2人とも優秀だけど、名探偵としての『あるべき姿』が違うんですよね。だからこそキュアアルカナは、自分にはないキュアエクレールの優しさを素晴らしいとリスペクトしている」と説明した。
キュアエクレールから見たキュアアルカナの魅力について、長谷川は「お互い違ったものを持っているからこそ補い合える、このバディ感があると思います」と述べ、「家族のように近くで何の見返りもなく包んで肯定してくれる存在がいない2人だからこそ、くれあにとって、探偵になれなかったときに横にいて励まして、香水を渡してくれたるるかに、どれだけ救われたんだろうって」と語った。第31話の「あなたが認めてくれたから、私は今こうしていられる」というシーンについては「それがすごくひしひしと伝わってきました。やっぱり、いなくてはならない。いてくれないと、うまくまっすぐ歩けないぐらいの存在なのかな、と思ったりしますね」と述べた。



