Beatsは、完全ワイヤレスヘッドホン「Beats 360」を発表した。発売は2026年9月24日で、価格は59,800円。本製品は、本体とイヤークッションおよびヘッドバンドクッションが分離できるようになっており、それらをセットにした「クッションキット」も同時発売される(価格:8,900円)。
20周年を迎えたBeatsブランド
発売に先立って、プレス向けに製品を紹介する「Exclusive Beats Pre-Briefing | Tokyo」が実施された。登壇したAppleのハードウェアエンジニアリング/オペレーション担当ヴァイスプレジデントであるマシュー・コステロによれば、ジミー・アイオヴィンとドクター・ドレーがBeatsを設立して今年で20周年を迎えたという。BeatsがAppleの一員となってから、ブランドのアイデンティティは変わらないものの、Appleのエンジニアリングやシステムの機能を活用できる点は大きく変わったと説明した。
ワークアウト向けに設計された「Beats 360」
コステロ氏は、オーバーイヤーヘッドホンの使われ方が以前と比べて変化しており、飛行機の中や音楽をしっかり聴き込みたい時だけでなく、最近ではワークアウトやエクササイズなどのアクティブなライフスタイルに溶け込んでいることを明かした。そうしたニーズに応えるべく投入されるのが「Beats 360」だ。
本製品の最大の特徴は、スポーツシューズにインスパイアされたアイディアで、付け替え可能なイヤークッションとヘッドバンドクッションを採用し、スタイルやシーン、気分に合わせてカラーや素材の異なるクッションでカスタマイズできる点だ。フィット感、快適さ、機動性、長時間の着用に耐えうる軽量さ、耐水性能や、洗っても外見が維持できるといった特徴を組み込んだ。Beatsの調査によれば、ユーザーのカスタマイズに対する非常に強い要望があり、中でもクッションを交換できるヘッドホンに特に高い関心が見られたという。
2種類のクッションと多彩なカラーバリエーション
クッションには、上質なメモリーフォームと通気性に優れたニット素材を採用した「Performance Knit」と、「Beats Studio Pro」や「Beats Solo 4」と同じ素材のレザーを採用した「UltraPlush」の2種を用意。製品には、本体と同色のPerformance Knitクッションが付属する(ブラック、クラウド、ピンク、スカイの4色)。「クッションキット」は、Performance Knitがブラック、クラウド、ピンク、スカイ、ネイビー、ボルトの6色、UltraPlushではブラックとクラウドの2色を用意する。
Performance Knitは、ダイヤモンドニット構造の繊維を採用し、36本の高強度マイクロファイバーを使用。耐久性と長期間使用できるレジリエンスを実現し、フィットネス時の安定性を追求した設計で、さまざまなワークアウトに対応する。イヤークッションは音響を考慮した形状で、耳全体を包み込み、最適な密閉性を実現。遮音性が高く、豊かで臨場感あふれるサウンドを届ける。ヘッドバンドには、バランスのとれたフィット感を実現するために一新した構造を採用した。
耐汗耐水性能と先進の音響設計
ワークアウト、エクササイズ向けということで、本体はIPX4等級の耐汗耐水性能を装備。リアアコースティックチャンバーなど、先進的な音響設計と内部の電子アーキテクチャにより、優れた耐久性を実現し、湿気や雨、暑さに耐え得る仕様だ。
サウンド面では、専用のアコースティックプラットフォームを中心に、新しい音響構造と本製品専用に設計されたドライバーが組み合わされている。各ドライバーに高感度な3層ダイアフラムとデュアルネオジム磁石を採用し、歪みを抑えながら、パワフルな低音と音域全体にわたる緻密なサウンドを実現する。アクティブノイズキャンセリングはアダプティブ型で、外部音取り込みモードも備える。アダプティブイコライゼーションは、リスニング中の装着状態に応じて周波数をダイナミックに調整する。
パーソナライズされた空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング、Dolby Atomosに加え、左イヤーカップに内蔵された加速度センサーとジャイロスコープが頭の動きを継続的にトラッキングする。パーソナライズされた空間オーディオのためのパーソナルプロファイルを作成するには、TrueDepthカメラを搭載したiPhoneが必須となる。
シームレスな接続とバッテリー性能
本体にはBeats独自のチップを搭載し、AppleエコシステムともAndroidエコシステムともシームレスに連係する。Class 1 Bluetooth 5.3により、より広い通信範囲を実現する。Apple製品ユーザーはワンタッチペアリング、Siri、デバイス間の自動切り替え、オーディオ共有、空間オーディオ対応のFaceTime、「探す」機能などを利用できる。Androidユーザーは、音声の切り替え、Fast Pair、Find Hubなどの連係機能を利用できる。
左右のイヤーカップにオンデバイスコントロールを配置。右側には音量調節ボタンと再生/一時停止ボタン、左側には電源ボタンとリスニングモード専用ボタンを備え、操作割り当てはiOSの「設定」やAndroid用のBeatsアプリでカスタマイズ可能だ。デジタルMEMSマイクは計9基組み込まれており、そのうち8つをアクティブノイズキャンセリング、3つを集音に使用する。
バッテリーは、ANCと外部音取り込みモードをオフにし、アダプティブイコライゼーションを有効にした場合は最大32時間、ANCとパーソナライズされた空間オーディオをオンにした場合も最大32時間の再生が可能。急速充電「Fast Fuel機能」も用意し、USB-Cケーブルを使用した5分間の充電で最大1時間の再生が行える。



