中国の自動車メーカーBYDは7月28日、電動軽自動車「BYD RACCO」(以下、ラッコ)を日本で発売した。海外メーカーが軽EVを国内でリリースするのは初めてで、日本車の独壇場である軽自動車市場に外国メーカーが参入するのは異例だ。
BYDは2025年にテスラを抜き、世界最大の電動車メーカーとなった。自動車業界全体でも、フォードやホンダを上回る世界6位の販売規模を誇る。しかし日本市場には2023年に参入したものの、2025年の販売実績は3742台にとどまり、国内新車市場の0.1%にも満たない。
「日本社会の一部」への意気込み
BYDオートジャパンの劉学亮会長は「軽は日本社会の一部。軽なしに日本社会を語れないじゃないですか」と語り、「今までにない便利さを、今までにない楽しさを、私たちの技術で、確実に日本のすべての皆様にお届けしたい」と力を込めた。
軽自動車市場は長年、日本メーカーの牙城であり続けてきた。外国メーカーの参入はほとんどなかった市場で、なぜBYDは挑むのか。その答えが、軽自動車が日本社会に深く根付いていることにある。
中国人チームが手がけた新技術
ラッコは、中国人チームが手がけた新しい技術を搭載している。詳細は明らかにされていないが、BYDの電動車技術を軽自動車に応用したものとみられる。
販売網不足と中国車への抵抗
BYDの日本市場での課題は、販売網の不足と中国車への抵抗感だ。2023年の参入以来、販売網の整備を進めているが、国内の販売台数は伸び悩んでいる。
今回の軽自動車市場への参入は、BYDが日本市場で存在感を高めるための重要な一手となる。軽自動車は日本の庶民の足として広く普及しており、ここでの成功が今後の販売拡大につながる可能性がある。



