海藻由来の新素材「シーコットン」がアパレル業界を変える、東レが量産技術を確立
海藻由来の新素材「シーコットン」がアパレル業界を変える

東レは、海藻を原料とした新たな繊維素材「シーコットン」の量産技術を確立したと発表した。石油由来の合成繊維に代わる持続可能な素材として、アパレル業界の環境負荷低減に大きく貢献することが期待される。

海藻由来の新素材「シーコットン」とは

「シーコットン」は、海藻から抽出したアルギン酸を主原料とする繊維である。アルギン酸は、昆布やワカメなどの褐藻類に多く含まれる天然多糖類で、保湿性や生分解性に優れている。東レは独自の紡糸技術を開発し、アルギン酸を繊維状に加工することに成功した。この素材は、コットン(綿)のような柔らかな風合いを持ちながら、吸湿性や速乾性にも優れており、衣料品への応用が期待される。

量産技術の確立と今後の展望

東レは、シーコットンの量産技術を確立し、2025年からの商業生産を目指している。すでにパイロットプラントでの生産を開始しており、年間数十トン規模の生産能力を持つ。同社は今後、生産規模を拡大し、コスト削減を図ることで、アパレルメーカーへの本格的な供給を目指す。

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シーコットンは、従来の綿花栽培に比べて水使用量が大幅に少なく、農薬や化学肥料も不要である。また、石油由来の合成繊維と異なり、生分解性を持つため、廃棄時の環境負荷も低い。東レは、この素材がサステナブルファッションの普及に貢献するものと期待している。

アパレル業界への影響

アパレル業界では、環境への配慮からサステナブル素材への関心が高まっている。シーコットンは、その特性から多くのアパレルメーカーが注目しており、すでに複数のブランドが採用を検討しているという。東レは、シーコットンを活用した衣料品の開発を進めるとともに、自動車内装材や衛生用品など、他の分野への応用も視野に入れている。

東レの担当者は、「シーコットンは、海藻という豊富な天然資源を活用した、環境に優しい素材です。量産技術を確立したことで、持続可能な社会の実現に貢献できると確信しています」とコメントしている。

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