元陸上選手で東京大学准教授の為末大氏が、自身のSNS離れの経験を振り返り、10代のSNS利用の過剰な依存に警鐘を鳴らしている。為末氏は約7か月前にX(旧ツイッター)をやめ、SNSと距離を置いているという。
SNSから離れて頭がクリアに
為末氏は、Xを利用していると様々な情報に過剰に反応してしまい、考えるべきテーマに集中できない弊害があると感じたという。他者の意見を追うのもキリがないと述べ、春から東京大学の教授に就任し研究に打ち込む必要があったこともあり、利用をやめた。
それから半年以上が経過し、「頭がクリアになり、思考も深められている」と実感している。社会的な影響力や存在感が下がる懸念はあるものの、やめて良かったというのが現在の心境だ。研究成果を発信するために再開する可能性はあるが、情報収集のための利用は今後も不要だと考えている。
10代のSNS依存のリスク
為末氏は、この経験から子どものSNS利用には問題が多いと指摘する。良い面として、周囲に良い指導者がいない環境でもトレーニング情報を入手できることや、多くの情報に触れることで視野が広がる可能性を挙げる。
しかし、過剰な依存などデメリットの方が大きいとし、熱中し過ぎて規則正しい生活が送れなくなる恐れも指摘。自身の高校時代は午後10時に就寝し午前5時に起床して練習する毎日だったと振り返り、SNSで生活リズムが乱れていたら五輪出場選手にはなれなかったかもしれないと語る。
規制の必要性を提言
その上で、日本でも10代のSNS利用を制限することはある程度必要だと感じていると述べ、「子どもでも健全に使えるテクノロジーにしていかないといけない」と強調。10代自身も危険性をしっかり認識すべきだと訴えている。



