SNSが子どものアテンション(注意力)を奪い、子育てや近視に影響を与えている問題について、眼科医で窪田製薬ホールディングスCEOの窪田良氏と、子育てあるある発信者のインスタグラマー・やまかな氏が対談した。
SNS排除で人生が変わった学生たち
窪田氏は、自身の子どもが卒業したアメリカの大学で印象的な講演を聞いたと語る。授業開始1分で満席になる人気教授の授業では、「SNSのアテンションを自分から排除することで人生を豊かにする」というテーマが扱われているという。
その授業を受ける学生は全員、スマートフォンからSNSを削除させられる。パソコンでは使用可能だが、スマホからは消す。目的は、自分が主体的にアテンションをコントロールできるようにするためだ。知らないうちに自分のアテンションがSNSやゲーム会社に奪われていることに気づかせるという。
やまかな氏が学生の反応を尋ねると、窪田氏は「3カ月ほど続けると『人生が変わった』という声が続出する」と回答。SNSなしでは生きていけないと思っていた人たちが、無理やりやめてみたら、リアルな人との対話が増え、より豊かな人間関係が構築されたと大絶賛だという。
子どものSNS利用と親の悩み
やまかな氏は、フォロワーから「子どもがSNSを取り上げると泣いたり暴れたりする」という悩みの声が寄せられていると明かす。親自身も疲れてしまい、「もういいや」と諦めてしまうケースもあるという。
窪田氏は「大人でもこれだけ変わるのだから、子どもはなおさら自力でコントロールするのが難しい」と指摘。やまかな氏は「ある程度の制限は必要。家族共有のパソコンで約束して使わせるのは良いが、個人のスマホを持たせるタイミングは慎重に考えるべき」と述べた。
オーストラリアの規制と日本の課題
対談では、オーストラリアが16歳未満のSNS利用を禁止する法案を可決したことに触れ、日本の現状との比較も行われた。窪田氏は「日本でも子どものスマホ利用時間が増え、近視の進行が深刻化している」と警鐘を鳴らす。
やまかな氏は「親としてもSNSの便利さとリスクのバランスをどう取るか悩む。子どもの目の健康を守るためにも、家庭でのルール作りが重要」と語った。



