釧路空港に、自走式のオオカミ型ロボット「モンスターウルフ」が導入され、13日に報道陣に公開された。このロボットは、航空機の離着陸に影響を与える野生動物を追い払う目的で設置され、実証実験ではキツネなどの小動物の侵入を約6割減少させる効果が確認された。全国の空港で本格導入されるのは初めてとなる。
モンスターウルフの仕組みと性能
モンスターウルフは、北海道奈井江町の太田精器が開発した。50種類の大音量と強い光で動物を威嚇する能力を持ち、車のクラクション並みの音量を発する。2024年度から釧路空港で実験を重ね、今年6月からは草刈り機にウルフを搭載した自走式の運用を開始した。滑走路などを取り巻く外周道路の250メートル区間を時速約1キロで走行する。
実証実験の成果
北海道エアポート(HAP)釧路空港事業所によると、森に囲まれた同空港ではキツネやウサギなどの侵入が目立っていた。2025年9月から11月にかけて、ウルフが音を立てて走行した際の動物の出現回数は18回で、走行しなかった場合の40回に比べて大幅に抑制された。これにより、小動物の侵入が約6割減少したことが示された。
今後の展望と期待
HAPは道内の他空港への導入も検討している。釧路空港事業所の三上暁洋空港運用部長は「安全運航や追い払いに割かれる人員の負担軽減につながる」と期待を述べた。また、太田精器の太田裕治社長は「厳しい安全性が求められる空港で効果が発揮できた。クマ出没などに悩まされている地域でも活用できれば」と語った。



