靴下の生産量日本一の奈良県広陵町にある施設「S.Labo」で、自転車をこいでオリジナルの靴下を編む「チャリックス」体験が人気だ。編み機と自転車が連動した機械で、2021年12月にオープンした施設で楽しめる。
自転車をこいで靴下を編む仕組み
靴下作りに使われる「チャリックス」は、編み機と自転車が連動した機械で、施設を開設した靴下製造会社「創喜」(広陵町)が考案した。ガラス張りの建物に入ると、奥にある3台の白い自転車が目を引く。
靴下製作はまず、36色の糸から好きな3色を選ぶ。サイズは3種類から、丈の長さは2種類から決める。自転車は身長1メートル30以上ならこげる。7分ほどこぎ続けると、3色の糸と生成りの糸で編まれた生地が、前方の編み機から滑り落ちてくる。
体験の流れと施設の魅力
2足分が必要なため、こぐ時間は2倍だが、ペダルは重くなく、軽い運動気分で楽しめた。その後、つま先の縫製やプレス仕上げをスタッフが行い、完成した靴下はその日のうちに持ち帰れる。
体験していた兵庫県西宮市の会社員丹波つばささん(31)は「自分の力で靴下を生み出せて達成感がある。靴下への愛着が段違いで早くはきたい」と声を弾ませていた。
施設情報と限定企画
施設内では同社の商品約50種を販売する。様々なデザインの靴下のほか、アームカバーやミニ靴下をキーホルダーにしたカプセルトイもあり、お土産にもぴったりだ。靴下の端材をつかったぬいぐるみ作りなどの教室も開催。10月31日までは靴下製作で選ぶ糸にラメが入った銀色の糸が限定追加され、きらきらと輝く靴下が作れる。
近年、海外で大量生産された廉価な靴下の流入で、広陵町の靴下製造会社は打撃を受けている。創喜の出張耕平社長は「靴下がどうやってできるかを学び、選んだ糸の組み合わせの発見や喜びも感じることで、身近なアイテムである靴下の良さを知ってもらえれば」と話す。これから寒くなる季節に、自分だけの靴下が気分を上げてくれそうだ。
広陵町疋相6の5。チャリックスでの靴下作り体験料金は、1人あたり3850円(税込み)。限定の銀色の糸を使う場合は4400円(同)。同社のホームページ(https://slabo.souki-knit.jp/)からの予約推奨で、1枠の予約で最大3人まで体験可能。問い合わせはS.Labo(0745・51・0366=平日午前9時半~午後5時)。



