三重大大学院、来春から「デジタルヘルス専攻」新設 医工連携で人材育成
三重大大学院、来春からデジタルヘルス専攻新設

三重大は4日、2027年4月から大学院医学系研究科に修士課程の「デジタルヘルス専攻」を新設すると発表した。9月に出願を受け付け、学力検査を行う。医学と工学を融合させる「医工連携」を進め、医療現場に生かせる高度なデジタル人材の育成を目指す。

定員10人、社会人の学び直しも想定

デジタルヘルス専攻は定員10人で、通常の履修課程は2年間。工学系や医療系の学部出身者だけでなく、医療関係の企業の従業員や、放射線技師、臨床工学技士といった社会人のリスキリング(学び直し)も想定して、3、4年間の長期履修ができる仕組みも取り入れる。

入学後は、デジタル技術やデータ解析など最新の工学技術や医療倫理、法律などを学んだ上で、医療現場の課題を解決する演習を重ねる。そのほか、医療機関や企業の実際のプロジェクトに参加し、実務能力を伸ばすカリキュラムに重点を置く。

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独自技術の蓄積と国際的な取り組み

三重大は、人手不足や医師の地域偏在といった医療現場の悩みを、約20年前から地元企業と連携した独自のデジタル技術で解決してきた。県内全域の医療機関を専用線でつなぐ遠隔画像診断システムや、救急医療の現場で生かす画像転送システムなどを独自開発してきた経緯がある。

三重大は、デジタルヘルス分野の教育・研究の発展を進める国際的な大学の枠組みに参加しており、専攻を修了すると、国内で唯一「マスター・オブ・デジタルヘルス」の学位が取得できる利点もある。

この日、記者会見した伊藤正明学長は「医学と工学の知見を結集する三重大の挑戦。日本の医療の未来を牽引するリーダーを育成したい」と力を込めた。

出願は9月1日から14日までで、学力検査は26日に行われる。

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