炭素繊維のリサイクル技術、新興企業が実用化へ
炭素繊維リサイクル技術、新興企業が実用化へ

炭素繊維リサイクルの課題と新技術

炭素繊維は軽量で強度が高いことから、航空機や自動車、風力発電のブレードなどに幅広く使われている。しかし、製造過程で発生する端材や廃棄された製品の処理が課題となっている。従来のリサイクル方法は高温処理が必要でコストが高く、再生繊維の品質も低下しがちだった。

こうした中、東京を拠点とする新興企業「カーボンリサイクルテクノロジーズ」は、独自の化学処理技術を用いて、従来の3分の1のコストで高品質な再生炭素繊維を製造することに成功したと発表した。同社の技術では、特殊な溶媒を使い、樹脂と炭素繊維を分離。繊維の強度をほとんど損なわずに再利用できるという。

実用化と供給計画

同社は2025年をめどに、年間100トンの再生炭素繊維を生産するパイロットプラントを稼働させる計画だ。将来的には年間1000トン規模に拡大し、航空機や自動車部品メーカーへの供給を目指す。既に複数の大手メーカーと供給契約に向けた交渉を進めているという。

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「リサイクル炭素繊維の需要は急増している。当社の技術はコスト面で競争力があり、環境負荷も低い」と、同社のCEOである山田太郎氏は語る。同氏によれば、再生炭素繊維の価格はバージン材と同等かそれ以下に抑えられる見通しで、普及のハードルを下げることができるという。

業界への影響と今後の展望

炭素繊維のリサイクル技術が実用化されれば、航空機や自動車産業における持続可能性が大きく向上する。特に航空機では、機体の軽量化による燃費改善が期待される一方、廃棄時のリサイクルが課題となっていた。また、自動車業界ではEVの普及に伴い、軽量素材の需要が高まっており、再生炭素繊維の活用が加速する可能性がある。

カーボンリサイクルテクノロジーズは、今後さらに研究開発を進め、リサイクル工程で発生する副産物の有効活用も検討している。同社の技術が普及すれば、炭素繊維のサプライチェーン全体の環境負荷低減につながると期待されている。

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