日本の半導体産業が復活の兆しを見せている。政府の補助金や民間投資により、最先端工場の建設や研究開発が加速している。経済産業省の資料によると、2030年までに国内半導体市場シェアを現在の約3%から6%に倍増させる目標を掲げている。
政府の支援策と民間投資
政府は2021年度補正予算で半導体関連に約1.4兆円を計上。これにより、TSMCの熊本工場建設やキオクシアの最先端メモリー生産ライン拡充が進んでいる。また、ラピダス社による北海道千歳市での2ナノメートル超先端ロジック半導体工場建設も決定。2027年の量産開始を目指している。
人材育成と研究開発
半導体産業の復活には人材確保が不可欠だ。東京エレクトロンやSCREENホールディングスなどの装置メーカーは、大学との連携を強化し、エンジニア育成プログラムを開始。また、東京大学とキオクシアが共同で先端半導体研究センターを設立するなど、産学連携も活発化している。
国際競争と地政学的リスク
半導体を巡る国際競争は激化しており、米中対立の影響でサプライチェーンの再編が進む。日本は台湾有事などのリスクに備え、国内生産基盤の強化が急務とされる。業界関係者は「半導体は経済安全保障の要」と指摘し、継続的な投資の必要性を訴えている。



