ソニー、半導体需要回復で営業益2倍の見通し、ゲーム部門は減益
ソニー、半導体需要回復で営業益2倍の見通し

ソニーグループは2025年3月期の連結営業利益が前期比で約2倍の1兆8000億円に達する見通しを発表した。これは市場予想の1兆6000億円を上回る水準であり、半導体市場の回復が主な要因とされる。同社は2024年11月8日に第2四半期決算を発表し、同時に通期見通しを上方修正した。

半導体部門がけん引、イメージセンサー需要が回復

ソニーの半導体事業を担うソニーセミコンダクタソリューションズは、スマートフォン向けイメージセンサーの需要が回復し、営業利益が大幅に増加した。特に中国市場でのスマートフォン販売が持ち直したことが追い風となり、同部門の売上高は前年同期比で約20%増加した。また、車載や産業向けセンサーの需要も堅調に推移している。

半導体部門の営業利益は2000億円を超え、全体の利益拡大に大きく貢献した。同社は「イメージセンサーの需要は今後も成長が見込まれ、特に高性能カメラを搭載したスマートフォンの普及が追い風となる」とコメントしている。

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ゲーム部門は減益も、PS5販売は順調

一方、ゲーム&ネットワークサービス部門は、前期に比べて減益となった。PlayStation 5(PS5)の販売台数は順調に推移しているが、ハードウェアのコスト削減が進まず、利益率が低下した。また、ソフトウェアの販売も前年同期比で減少し、全体の収益を押し下げた。

ただし、PS5の累計販売台数は5000万台を突破し、ソニーは「ライフサイクル中期に入り、今後はソフトウェア販売やサブスクリプションサービスが収益を牽引する」と見込んでいる。

音楽・映画部門は好調、エンターテインメント全体で安定成長

音楽部門はストリーミング配信の収益が拡大し、営業利益が増加した。特に、アーティストの新譜リリースや旧譜のカタログ収入が安定した成長を支えている。映画部門も、劇場公開作品の興行収入が回復し、テレビ番組の制作収入も堅調だった。

エンターテインメント事業全体では、売上高が前年同期比で約10%増加し、営業利益も2桁成長を達成した。ソニーは「コンテンツ事業は安定した収益源であり、今後の成長の柱となる」と強調している。

通期見通しの上方修正、株価は上昇

ソニーは2025年3月期の通期営業利益見通しを従来の1兆5000億円から1兆8000億円に引き上げた。売上高も13兆5000億円から13兆8000億円に上方修正した。これを受けて、11月8日の東京株式市場でソニーの株価は一時3%上昇した。

アナリストからは「半導体部門の回復が予想以上に早く、ゲーム部門の減益を補っている。今後もイメージセンサーの需要拡大が続けば、さらなる上方修正も期待できる」との声が上がっている。

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