ワークマン「着る冷凍服」が45℃酷暑対応に進化、25万個を準備
ワークマン「着る冷凍服」45℃酷暑対応に進化

今年もワークマンから、着ると冷たくなるベスト、通称“着る冷凍服”が発売された。商品名は「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベスト」。夏は冷却、冬は温熱に切り替えて使える冷暖房服で、2026年版は「PRO3」(税込み1万9800円)と「スペシャルエディション」(同2万9800円)の2種類が用意された。

昨年は即完売、今年は25万個を準備

昨年5月に発売した前モデルは盛夏を迎える前に完売。今年3月、同社が「東京モーターサイクルショー2026」で新作を披露した際は、3日間で約1億1000万円を予約販売した。2023年の発売当初は農作業や建設業など作業者向けに訴求したが、年々一般消費者にも需要が広がっている。

ワークマンは「今年は昨年の2.5倍にあたる25万個(小物含む)を用意した」としている。

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冷却性を高め、消費者の声に細かく対応

開発担当の土井健太郎氏(製品開発部第1部部長代理)は、今年のモデルの進化点について「最も大きいのは冷却性のアップです。26年モデル『PRO3』では、気温45℃想定で訴求しています。昨年の盛夏では最高気温40℃を超える地域が続出したこともあり、より過酷な環境を設定しました」と説明する。

PRO3のペルチェデバイス数は昨年と変わらず5個だが、冷却効率や体感冷却を高めたという。また、消費者の声に応えて機能向上と軽量化を同時に実現した。

デバイスを7個にした商品も投入

さらに、より強力な冷却を求めるユーザー向けに、ペルチェデバイスを7個搭載した「スペシャルエディション」も投入。こちらはより高い冷却性能を提供するが、価格も2万9800円と高めに設定されている。

「消費者の声」はよりシビアに

土井氏は「消費者の声はよりシビアになっています。冷却性能だけでなく、軽さや着心地、デザイン性にも高い要求があります」と語る。特に一般消費者からは、作業着としてだけでなく、日常のさまざまなシーンで使いたいという要望が多く寄せられている。

ファンウェアの併用など、着方にも工夫

同社は、ペルチェベストの効果を最大限に引き出すため、ファン付きウェアとの併用も推奨している。ファンで衣類内の空気を循環させることで、冷却効果がさらに高まるという。また、直接肌に触れるインナーにも工夫が必要で、吸汗速乾素材のものを選ぶと良いとアドバイスしている。

企業のまとめ買いも始まった

熱中症対策として、企業が従業員用にまとめ買いするケースも増えている。建設現場や工場、倉庫作業など、暑熱環境での作業を強いられる職場での導入が進んでおり、ワークマンには法人向けの問い合わせも相次いでいる。

広報担当の小雀杏実氏は「企業からの大口注文が予想以上に多く、生産体制を強化しています」と話す。熱中症による労災リスクを軽減する手段として、ペルチェベストが注目を集めている。

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