トヨタは2023年11月、新型「クラウンエステート」を発売した。16代目クラウンシリーズの第3弾となるモデルで、SUVとステーションワゴンの要素を融合させたクロスオーバースタイルが特徴だ。全長4930mm、全幅1840mm、全高1540mmと、クラウンセダンよりも全高が高く、SUVらしい力強いスタンスを持つ。
エクステリアデザイン:クラウンらしさとSUVの融合
フロントマスクは、クラウンシリーズ共通の「ハンマーヘッド」デザインを採用。細長いヘッドランプと大型グリルが特徴的だ。サイドビューは、ルーフラインがなだらかに下がるファストバックスタイルで、ワゴンとクーペの要素をミックス。リアは、横一文字のテールランプがワイド感を強調する。
ボディカラーは全10色。ツートーンも設定され、ルーフをブラックにすることでスポーティさを演出できる。試乗車は「プレシャスホワイトパール」で、高級感のある仕上がりだった。
インテリア:上質な空間と先進装備
インテリアは、クラウンにふさわしい上質さ。ダッシュボードは水平基調で、12.3インチの液晶メーターと12.3インチのセンターディスプレイが一体化した大型ディスプレイが目を引く。シートは本革と合成皮革のコンビで、前席は電動調整機能を備える。
後席は足元が広く、頭上空間も十分。ラゲッジスペースは、通常時で580リッターとクラス最大級。後席を倒せば、さらに広大なスペースが広がる。電動テールゲートも標準装備だ。
走行性能:滑らかで力強い走り
パワートレインは、2.4Lターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム(マイルドハイブリッド)と、2.5Lハイブリッドの2種類。試乗したのは2.4Lターボモデルで、システム最高出力は349馬力。加速は力強く、高速道路での合流や追い越しも余裕だ。
乗り心地は、しなやかで上質。路面の凹凸をうまくいなし、長距離ドライブでも疲れにくい。ステアリングは軽めで、取り回しも良好。SUVらしい高い視界も安心感を与える。
燃費は、WLTCモードで14.0km/L(2.4Lターボ)と、パワーを考えれば優秀だ。2.5Lハイブリッドは18.2km/Lと、さらに経済的。
安全装備:最新の予防安全技術
安全装備は、トヨタセーフティセンスを標準搭載。プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、アダプティブハイビームなど、充実の内容。高速道路での運転を支援する「アドバンストドライブ」もオプションで用意される。
価格は、2.5Lハイブリッドが585万円、2.4Lターボが610万円(いずれも税込)。競合となるSUVやステーションワゴンと比較しても、高いコストパフォーマンスを誇る。
まとめ:新しい選択肢としてのクラウンエステート
クラウンエステートは、セダンやSUVとは一線を画す新しいクロスオーバーだ。上質な走りと実用性を両立し、幅広いユーザーに訴求する。クラウンシリーズの新たな柱として、今後の販売動向が注目される。



