岩谷産業、カセットガスを日常に再定義した新商品群を公開
岩谷産業、カセットガスを日常に再定義する新商品群

岩谷産業は、カセットガスを「非常時の備え」から「日常を豊かにする道具」へ再定義し、新市場を開拓しようとしている。7月22日・23日に大阪で開催された新製品展示会では、マーケティング部発案のユニークな新商品群が参考出展された。

同社マーケティング部は、市場シェア争いではなく「新しい使い方」を提案することで市場規模やファン層の拡大を目指す。Makuakeで成功した炊飯器「PROGOHAN」やコーヒーロースター「MY ROAST」に加え、暖炉型インテリア「MYDANRO」や簡易サウナ「MY SAUNA(仮称)」など、多彩なアイデア商品が並んだ。

「できなかったことができる」開発思想

マーケティング部の阿部周作部長は「できなかったことができるようになると、モノは売れる」と話す。社内から懐疑的な声が上がることも多いが、SNSの声を吸い上げ、購入者目線で商品を企画する。例えば、カセットガス式炊飯器は5合を約18分で炊き上げ、1合なら約12分。自動でガスが遮断される安全設計だ。

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「PROGOHAN」はMakuakeで初回71,341,200円、アンコールで15,086,190円を集め、一般販売は2026年9月を予定。希望小売価格は79,800円。後継機「OKUDOSAN」は小型化し、カセットガスの設置位置を前側に変更。2026年12月頃にMakuakeで販売予定だ。

多様な日常用途の新製品

「MY ROAST」はカセットこんろで本格焙煎が楽しめるコーヒーロースターで、富士珈機監修の二重構造シリンダーが焼きムラを防ぐ。価格は55,000円。「MYDANRO」は本物の炎を眺めながらアロマを楽しめる暖炉型インテリアで、1本のカセットガスで約7時間稼働。価格は39,800円だ。

さらに、ピザ窯とこんろを組み合わせた「ピザオーブンポット(仮称)」、収納しやすい「カセットこんろ用スタンド」、ボンベの使いかけ管理ができる「カセットボンベ用ラック」、最小サイズの「ナノこんろ&マルチポット」、子どもやペット向けの「ストーブガードmini」など、2027年に発売予定の製品も参考出展された。

「イワタニって面白い」を広げる戦略

カセットこんろ・ガス市場は300~500億円規模で、シェア拡大だけでは成長が見込みにくい。そこで、防災を日常の一部に組み込む「再定義」で市場全体を底上げする。マーケティング部の山崎すみれ氏は「『イワタニって結構面白いよね』という声が広がれば、新しい取引につながる」と語る。

展示会では、未発売品を含む多くの製品が参考出展のため、名称やデザイン、価格は変更される可能性がある。

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