グランドセイコーの2026年春夏の新作は、ブランドの根幹にある“日本の自然美”を3つの異なるアプローチで表現したラインナップとなっている。海の潮流を抽象化したスプリングドライブダイバーズ、雪原の風雪紋を33mmケースに凝縮した33mm径モデル、そして蓼科大滝の流れを手彫りで刻むマスターピース。いずれも自然の情景を高度な技術と造形美で昇華し、腕元に“風景をまとう”グランドセイコーの世界観を提示している。その中から、現行モデルでも高い人気を誇る“雪白”ダイヤルの新作を紹介しよう。
33mmに宿る“雪白”の二重奏「SBGX359」「SBGX361」
ヘリテージコレクションに加わった小径ケース
グランドセイコーのHeritage Collection(ヘリテージコレクション)に加わった「SBGX359」と「SBGX361」は、いずれも33mmという新しい小径ケースを採用。老若男女を問わず選べるコレクションとなった。価格は両モデルとも44万円(税込)、発売中である。
風雪紋の質感を表現した型押しダイヤル
両モデルに共通するのは、型押しダイヤルによる“風雪紋”の質感だ。風が雪原に刻む模様を表現した微細な凹凸が光を柔らかく反射し、風吹く未踏の雪原のような陰影を生む。「SBGX359」は、純白の雪面を思わせる“雪白(ゆきしろ)”ダイヤルを採用。光の角度によって白銀の陰影が揺らぎ、33mmという控えめなサイズの中に凛とした気品を宿す。一方の「SBGX361」は、同じ銀めっき技法を基盤にしつつ、そこに淡いブルーを重ねた“雪白ブルー”のダイヤル。雪原に月光が差し込んだような青みの揺らぎが特徴だ。
共通の外装設計とムーブメント
外装設計とムーブメントは共通。ケースはステンレススチール製で、サイズは横33.0mm、縦39.7mm、厚さ9.1mm。重量は約80gと軽快で、長時間の着用でも負担が少ない。また、ザラツ研磨による歪みのない鏡面とヘアラインの組み合わせが、コンパクトな造形の中にグランドセイコーらしい精緻な質感を宿す。ブレスレットも同じくステンレススチール製で、ワンプッシュ三つ折れ方式の中留を備え、日常使いにおける扱いやすさと上質感を両立している。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラスによって高い視認性を確保。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
高精度クオーツ「キャリバー9F51」
ムーブメントは、グランドセイコーが誇る高精度クオーツ「キャリバー9F51」だ。年差±10秒という高精度に加え、太い針を力強く動かす高トルク、秒針のブレを抑えるバックラッシュオートアジャスト機構、長期使用における精度の進み遅れを微調整する「緩急スイッチ」など、実用性を追求した技術が凝縮されている。電池寿命は約3年。



