トヨタ、中国で新型EV「bZ3C」と「bZ3X」を発表、現地市場向けに特化
トヨタ、中国で新型EV「bZ3C」「bZ3X」発表

トヨタ自動車は2024年4月、中国市場向けの新型電気自動車(EV)「bZ3C」と「bZ3X」を発表した。両モデルは、中国の合弁パートナーである比亚迪(BYD)が供給するリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は約500km(中国の試験基準NEDC)を実現する。価格帯は20万元(約420万円)前後と見込まれ、2024年内に中国市場で販売を開始する予定だ。

中国市場に特化した戦略

トヨタはこれまで、グローバル戦略車として「bZ4X」を投入してきたが、中国市場の特性に合わせた専用モデルの開発が急務となっていた。bZ3CはSUVタイプで、bZ3Xはクロスオーバータイプのデザインを採用。両車とも、中国の消費者の嗜好に合わせて大型のインフォテインメント画面や、高度な運転支援システムを標準装備する。トヨタの中国事業責任者は「中国のEV市場は世界で最も競争が激しく、現地のニーズに即した製品を迅速に提供する必要がある」と述べている。

BYDとの協業強化

今回のモデルでは、BYD製バッテリーに加え、電動駆動ユニット(eAxle)もBYDから調達する。これにより、トヨタは開発期間を短縮し、コスト競争力を高める狙いだ。2023年には中国市場でのEV販売が前年比で約50%増加しており、トヨタは2025年までに中国でEVのラインアップを10車種に拡大する計画を掲げている。アナリストは「トヨタが中国市場でBYDと直接競合するよりも、協業によって生き残りを図る戦略にシフトしている」と指摘する。

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販売目標と今後の展望

トヨタはbZ3CとbZ3Xの年間販売目標を合計で5万台と設定。中国のEV市場は2024年に1000万台規模に達すると予測され、トヨタのシェアはまだ小さいが、今回の投入で存在感を高めたい考えだ。また、トヨタは中国の電池メーカーCATLとも提携し、次世代電池の開発を進めている。トヨタの豊田章男会長は「中国は電動化の最前線。現地パートナーとの協力を通じて、持続可能なモビリティ社会に貢献する」とコメントしている。

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