トヨタと日産、EV電池リサイクルで協業へ 2026年までに実証実験開始
トヨタと日産、EV電池リサイクルで協業へ 26年実証実験

トヨタと日産、EV電池リサイクルで協業へ

トヨタ自動車と日産自動車は、電気自動車(EV)の使用済みバッテリーのリサイクル技術の共同開発で基本合意した。両社は2026年までに実証実験を開始し、レアメタルなどの資源循環の仕組み構築を目指す。

背景:EV普及に伴う廃電池問題

EVの普及拡大に伴い、使用済みバッテリーの処理が環境負荷や資源枯渇の観点から課題となっている。リチウムイオン電池に含まれるリチウム、コバルト、ニッケルなどの希少金属の回収・再利用技術の確立が急務だ。

トヨタはハイブリッド車(HV)やEV向け電池のリサイクル技術を独自開発してきた。日産はリーフの電池リユース事業で実績がある。両社の技術を組み合わせることで、効率的なリサイクルプロセスの確立を目指す。

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協業の詳細:2026年までに実証実験

両社は2024年度内に共同研究を開始し、2026年までに実証実験を行う計画だ。具体的には、使用済みバッテリーから高純度のリチウムやコバルトを回収する技術を開発する。回収した材料は新たな電池製造に活用する。

また、バッテリーの状態診断技術も共同開発し、リユース(再使用)の可能性も検討する。トヨタの広報担当者は「競合他社との協業は異例だが、業界全体の課題解決に向けて協力することが重要だ」と述べている。

業界への影響:資源循環の加速

今回の協業により、国内自動車メーカー間でのEV電池リサイクルの標準化が進む可能性がある。経済産業省も「蓄電池の資源循環促進に向けた官民協議会」でリサイクル技術の開発支援を打ち出しており、今回の動きは政策とも合致する。

専門家は「両社の協業は、欧州や中国のメーカーに後れを取らないための重要な一手だ」と分析する。特にEUは2027年から使用済みバッテリーのリサイクル率目標を課す規制を導入予定で、日本メーカーにも対応が迫られている。

今後の展望:他社への波及も

トヨタと日産は、将来的に他の自動車メーカーや電池メーカーにも協業の輪を広げる可能性を示唆している。資源循環の仕組みを業界標準とすることで、日本全体の競争力強化につなげたい考えだ。

両社は今回の協業について「競争領域と協調領域を明確に分け、互いの強みを活かす」と説明。バッテリーのリサイクル技術は協調領域と位置づけ、車両開発などの競争領域には影響しないとしている。

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