NECは、音波の情報を解析し、海中の状況を早く正確に把握できるAI(人工知能)の開発を始める。防衛装備庁から受注した事業に基づく取り組みで、国の防衛力強化が狙いだが、レアアース(希土類)など海洋資源の探査にも活用が期待できるという。
音波解析の課題と新たなAIの開発
海洋生物や資源の探査では、光や電波が遠くまで届きにくいため、音波の活用が有効だ。一方、波の音や動く船の音が雑音となるため、知識や経験を持つ専門家が長い時間をかけて解析する必要があった。
今回開発するAIでは、海中の音波データを大量に学習させることで、早く正確に把握できるようにする。米オープンAIの生成AI「チャットGPT」や、NECの生成AIなどに利用される技術を活用する。NECは90年以上、潜水艦などを探知する水中音波探知機(ソナー)の開発を行っており、こうした知見もいかす。
実用化で期待される活用分野
新しいAIが実用化されれば、船に搭載したセンサーで検知した音波をAIが解析し、潜水艦や海底資源の探査、気象予測などに役立てることができる。将来的には、高精度な地震予測に活用できる可能性もあるという。



