世界の電気自動車(EV)市場が急速に拡大している。2024年の世界販売台数は前年比30%増の約1500万台に達し、そのうち中国が約6割を占める見通しだ。中国市場の急成長は、政府の補助金政策や充電インフラ整備が後押ししている。
中国勢の躍進と日本勢の苦戦
中国のEVメーカー、BYDは2024年に世界販売台数で300万台を突破し、テスラを抜いて世界首位に立った。一方、トヨタ自動車のEV販売台数は約10万台にとどまり、存在感は薄い。日本メーカー全体でも、世界シェアは5%未満と推定される。
日本市場の現状と課題
日本国内のEV販売台数は2024年に約8万台と、新車販売全体の2%未満。充電インフラの不足や価格の高さが普及の壁となっている。経済産業省は2035年までに新車販売を全て電動車にする目標を掲げるが、現状は厳しい。
脱炭素と産業競争力
世界的な脱炭素の流れの中で、EVシフトは不可避との見方が強い。日本政府は蓄電池の国内生産強化や充電インフラ整備に補助金を投じるが、中国や欧米に後れを取る。専門家は「日本メーカーはEV技術の開発を加速し、国際競争力を高める必要がある」と指摘する。
今後の展望
2025年以降、日本メーカーからも本格的なEVモデルが投入される予定だが、中国市場での巻き返しは容易ではない。日産自動車は中国市場向けに低価格EVを投入する計画だが、競争は激しい。日本の自動車産業の命運は、EVシフトへの対応にかかっている。



