2024年の世界における電気自動車(EV)の販売台数が過去最高を記録したことが、調査会社のデータで明らかになった。前年比で35%増加し、総販売台数は1700万台に達した。この急成長を牽引したのは中国市場であり、世界のEV販売の約6割を占めている。
中国市場の圧倒的な存在感
中国では、EV販売台数が前年比45%増の約1000万台に達した。政府の補助金政策や充電インフラの整備が需要を後押しした。特に、比亜迪(BYD)や上海汽車などの地元メーカーが低価格帯のモデルを投入し、販売を拡大した。
一方、欧州市場では販売台数が前年比15%増の約400万台にとどまった。補助金の縮小や充電インフラの不足が成長の足かせとなった。米国市場も同様に20%増の約200万台で、テスラの販売が堅調だったものの、全体の伸びは限定的だった。
日本市場の現状
日本ではEV販売台数が前年比10%増の約10万台と、世界全体の成長率を下回った。ハイブリッド車(HV)の人気が依然として高く、EVシフトが遅れている。日産自動車やトヨタ自動車が新型EVを投入したが、販売台数の大幅な増加には至っていない。
「日本市場では充電インフラの整備が進んでおらず、消費者のEVに対する認知度も低い」と業界関係者は指摘する。政府は2035年までに新車販売をすべて電動車にする目標を掲げているが、達成には課題が多い。
今後の見通し
調査会社は、2025年の世界EV販売台数が2000万台を超えると予測している。特に中国市場の成長が続く一方、インドや東南アジアなどの新興市場でも需要が拡大するとみられる。
「EV市場の成長は今後も続くが、地域ごとの格差が拡大する可能性がある」と専門家は述べている。各国政府の政策やインフラ整備が、今後のEV普及の鍵を握る。



