デジタル教科書、字幕や再生速度調整を標準仕様に 文科省方針
デジタル教科書、字幕や再生速度調整を標準仕様に

文部科学省は18日、2030年度にも正式な教科書として使われ始める「デジタル教科書」について、動画や音声に字幕を表示したり、再生速度を調整したりする機能を組み込まなければならないとする方針を示した。聴覚障害や、読み書きに困難がある学習障害(LD)の傾向のある児童生徒でも、動画や音声の内容を理解できるようにする。

標準仕様書にアクセシビリティー機能

文科省が26年度中に策定するデジタル教科書が最低限備えるべき機能などをまとめた標準仕様書に、アクセシビリティー機能として盛り込む。

教科書の代替教材に位置づけられている現在のデジタル教科書の標準仕様書には、漢字へのルビ振りや、文章の音声読み上げ、背景や文字の色を変更する機能などが盛り込まれている。こうした機能も維持する方針だ。

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教科書の形態と対象学年

教科書は「紙のみ」「デジタルのみ」「併用するハイブリッド」のいずれかになる。文科省は、どの教科・学年に、3通りのどの形態が適しているかについて、今秋にも指針で示す予定だ。小4以下の全教科や、国語、社会、道徳などの教科では、デジタルのみの教科書を認めない方向で検討している。

要望書と今後の検討

アクセシビリティー機能をめぐっては、全国LD親の会や日本LD学会などが26年6月、LDなどがある児童生徒が教科書の本文の内容を理解する上で必要だとして、正式な位置づけのデジタル教科書にも組み込むよう求める連名の要望書を文科省に提出していた。

文科省は、ハイブリッドの場合、教科書の本文をデジタル部分に組み込んだ上で、音声読み上げの対象とすることも可能とする方向で検討している。

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