ミュトス弱点発覚から24時間で攻撃も 「ミュトス時代」の新たな備え
ミュトス弱点発覚から24時間で攻撃も 新たな備えとは

米アンソロピックの高性能AI(人工知能)「クロード・ミュトス」は、ソフトウェアの脆弱性を見つける能力が非常に高いとされる。攻撃を受ける企業は、どのような対策が必要になるのか。米クラウドサービス大手クラウドフレア日本法人の乙部幸一朗フィールドCTO(最高技術責任者)に、サイバー攻撃のスピード感の変化や日本企業に見られる特徴などを聞いた。

ミュトスの特徴と企業からの相談

クラウドフレアは、ミュトスを使ってサイバー防御に役立てる企業連合「プロジェクト・グラスウィング」に参加している。ミュトスは、他の高性能AIと何が異なるのか。乙部氏は「プログラムの中の脆弱性を見つける能力が非常に高いだけではなく、複数の脆弱性をつなぎ合わせ、実際の侵入につながる攻撃手順を組み立てる能力も優れていることが特徴だ」と説明する。

「特定のタスクにおいては、ミュトスを超える性能を持つAIモデルも存在する。だが、複数の脆弱性を組み合わせて実際の攻撃シナリオを構築する能力では、他のAIと一線を画す」という。

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ミュトスの登場以降、顧客企業からはどのような相談があるのか。乙部氏は「製造業などから『リスクが高まっていることはわかるが、何をすればいいかわからない』という相談が多い」と明かす。「多くの企業が自社のシステムにどのような影響が及ぶのか、どの対策から優先するべきかを把握したいと考えているようだ」と述べた。

変化する攻撃のスピードと対策

企業はこれまでのセキュリティー対策を変える必要があるのか。弱点発覚から24時間でサイバー攻撃が行われることもあるとされ、「ミュトス時代」の新たな備えが求められている。

乙部氏は「基本的な対策は変わらない」としつつも、攻撃のスピード感の変化に対応する必要性を指摘する。日本企業の特徴として、リスク認識は高まる一方で、具体的な行動に移せていない現状が浮き彫りになっている。

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