電気自動車(EV)の中古市場で価格下落が加速している。新車販売の伸び悩みとは対照的に、中古EVは供給過剰気味となり、2023年後半から平均価格が前年比で20%以上下落したモデルも出ている。背景には、各メーカーが新型EVを相次ぎ投入し、航続距離や充電速度が大幅に向上したことで、消費者の関心が新車に移っていることがある。
中古EV価格下落の要因
日本自動車販売協会連合会のデータによると、2024年1月時点で中古EVの平均落札価格は約180万円と、2022年のピーク時から30%近く下落した。特に日産リーフや三菱i-MiEVなど初期モデルは、航続距離の短さから需要が低迷し、50万円以下で取引されるケースも増えている。一方、テスラModel 3など比較的新しいモデルも、新車値引きやリセールバリュー低下の影響で、価格が下がりつつある。
購入チャンスと注意点
価格下落は消費者にとっては追い風だ。特に、通勤や買い物など短距離利用がメインなら、中古EVはガソリン車よりランニングコストが安く、お得感がある。ただし、充電インフラの整備状況やバッテリー劣化の程度は事前に確認すべきだ。また、国や自治体の補助金制度を活用すれば、実質的な負担をさらに減らせる。例えば、環境省のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金は、中古EVにも適用可能な場合がある。
市場の今後
専門家は「中古EV価格は当面、下落基調が続く」と予測する。一方で、バッテリー交換やリサイクル技術の進歩が進めば、中古EVの価値が再評価される可能性もある。今が買い時かどうかは、利用目的と予算次第だ。



