NTTドコモは、子育て支援アプリ「ママリ」を運営するママリと連携し、AIを活用した育児情報の最適化サービスを2025年7月5日から開始した。この取り組みは、子育て中の保護者が抱える情報過多や個別ニーズへの対応不足といった課題を解決することを目的としている。
AIが個別の悩みに応じた情報を提供
新サービスでは、ユーザーがアプリ内で入力した子どもの年齢や発達段階、現在の悩みなどの情報を基に、AIが最適な育児情報を選別して提示する。例えば、離乳食の進め方や夜泣き対策など、具体的なテーマについて、専門家の監修を受けた信頼性の高いコンテンツが優先的に表示される。ママリのデータベースには、約10万件の育児に関する質問と回答が蓄積されており、AIはこれを学習して精度を高めている。
2026年度までに100万人利用へ
NTTドコモは、この連携により2026年度までに100万人のユーザー獲得を目指す。ドコモの通信サービスとママリのアプリを連携させることで、ユーザーは追加料金なしで高度な情報提供を受けられる。また、ドコモの回線契約者には、アプリ内で利用できる特典クーポンも提供される予定だ。
ママリの代表取締役社長である佐藤氏は、「AIの活用により、一人ひとりの保護者に寄り添った情報提供が可能になる。子育ての不安を軽減し、より多くの家庭を支援したい」とコメントしている。
育児情報の「質」と「量」を両立
近年、インターネット上には膨大な育児情報があふれており、保護者はどの情報を信頼すべきか迷うことが多い。今回の連携では、AIがユーザーの属性や過去の閲覧履歴を分析し、必要な情報だけを効率的に届けることで、情報過多によるストレスを軽減する。さらに、医療機関や自治体の公式情報とも連携し、エビデンスに基づいたアドバイスを提供する計画だ。
NTTドコモの担当役員は、「通信キャリアとして、テクノロジーを活用した社会課題の解決に取り組んでいる。子育て支援は重要な分野であり、ママリとの協業を通じて、より良い子育て環境の実現に貢献したい」と述べている。
今後の展開
両社は今後、AIの精度向上に加えて、音声認識やチャットボット機能の拡充も検討している。また、地域の子育てイベント情報や予防接種スケジュールの管理機能など、実用的な機能を順次追加する予定だ。このサービスは、ドコモのユーザーに限らず、ママリアプリの全ユーザーが利用可能で、2025年7月5日時点で既に約50万人が登録している。



