NTT西日本は、AI(人工知能)を活用した電力需要予測システムの導入を進めており、これにより電力消費量を最大25%削減する目標を掲げている。同社は、2025年度までにこのシステムを全拠点に展開し、年間約1億円の電気代削減を見込んでいる。
AIによる電力需要予測の仕組み
このシステムは、過去の電力使用データや気象情報、稼働スケジュールなどをAIが分析し、数時間先から翌日までの電力需要を高精度で予測する。予測結果に基づいて空調や照明の運転を最適化し、無駄な電力消費を抑える。NTT西日本の担当者は「AIの予測精度は95%以上で、人手による調整よりも効率的」と説明する。
実証実験の成果と今後の展開
同社は2023年から大阪府内の一部拠点で実証実験を開始し、平均で約20%の電力削減効果を確認した。特に夏季のピーク時には25%以上の削減を達成したという。2024年度中に全国の主要拠点へ拡大し、2025年度までに約500拠点への導入を目指す。これにより、年間約5000トンのCO2削減効果も期待される。
業界全体への波及効果
NTT西日本の取り組みは、通信業界全体の省エネモデルとなる可能性がある。同社の試算では、同様のシステムを通信業界全体に導入した場合、年間で約100億円のコスト削減と約5万トンのCO2削減が可能という。NTT西日本は「この技術を他社にも提供し、社会全体の脱炭素化に貢献したい」と述べている。



