三菱重工、決算説明にAIジュリア起用「私が読むより聞きやすい」
三菱重工、決算説明にAIジュリア起用

8月4日に開かれた三菱重工業の決算説明会で、決算の概要をAIナレーターが説明する場面があった。説明を担当したのは、やや高いトーンの女性の声で、ニュースキャスターのように明瞭かつ端正な発声で、同社の決算概要をよどみなく読み上げた。三菱重工業が決算説明会でAIナレーターを使うのは今回で2度目。前回、5月12日の2025年度通期決算説明会は「AIナレーターの『ジロー』」が担当した。

CFOが導入理由を説明

8月4日の決算説明会では、同社の発電プラント事業や防衛分野の行い質疑が飛び交う中で、AIナレーターの起用に関する質問を受けた同社の西村元嗣執行役員CFO(最高財務責任者)が、笑みを浮かべながら答える一幕があった。記者とのやりとりを紹介する。

──冒頭のAIナレーター、ジュリアについて伺います。導入した狙いを教えてください。

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西村CFO:狙いというほどのものではないのですが、皆さん普通に聞き取れたと思います。私がウダウダしゃべるより聞き取りやすいだろうということで、私がIRグループの方にお願いして準備したものです。特に、何かをアピールしようというものではありません。

──今後どういった機能を追加するのか、活用方法などを教えてください。

西村CFO:世間の皆さまの関心事項が多くにわたり、それに対して当社内でさまざまな人がいろいろと回答しているため、それらを集約することに活用できる可能性があります。皆さんとのコミュニケーションをより効率よくできると思っています。

──今回はジュリア、前回はジローでした。ほかに何人いらっしゃるのでしょうか。

西村CFO:ジロー、ジュリアときて……(同社関係者に向けて笑いながら)あとはどんな感じですか? 何人ぐらい考えているんですかね?

──今のところ、この2人だけです。

──今後、質疑応答までAIナレーターが対応するとなるとちょっと怖いのですが、今後の予定はいかがでしょうか。

西村CFO:その場での質疑応答はさすがに、当面は私が対応させていただけたらなと思います。

第1四半期決算、純利益は過去最高

三菱重工業の2026年度第1四半期の業績は、受注高が2兆224億円だった。売上収益は1兆1942億円、事業利益は1兆1596億円で、純利益は前年同期比97%増の1346億円だった。いずれも第1四半期実績として過去最高を更新。ガスタービン・コンバインドサイクル発電プラント(GTCC)事業が大幅に伸長して業績を牽引したほか、円安も追い風になったという。

第1四半期の結果を踏まえて、同社は年間の受注高が7兆円になるという見通しを示した。5月12日時点の見通しから2000億円の上方修正となる。売上収益、事業利益、純利益は据え置いた。

7月28日に発生した「令和8年能登半島地震」による同社グループの業績や拠点への直接的な影響について、西村CFOは「極めて限定的」と説明。同社拠点の設備に被害が生じていることを受けて「復旧に向けて必要な支援に努める」とした。

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