日本の5G普及率が2024年時点で50%を突破した。総務省が発表した最新データによると、2024年12月時点での5G契約数は約6500万件に達し、全携帯電話契約数の50.2%を占めた。これは前年同期の38%から大幅に増加した数字であり、2025年には世界トップ10入りが確実視されている。
都市部と地方の格差が課題
普及率の上昇は、都市部を中心とした基地局整備が大きく寄与している。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3大キャリアは、2024年末までに全国の主要都市で5Gカバレッジを完了。しかし、地方部では基地局の整備が遅れており、人口カバー率で都市部との格差が依然として存在する。総務省は2025年度までに地方の主要エリアでのカバレッジ拡大を目標に掲げている。
5Gの活用事例が拡大
5Gの高速・大容量・低遅延の特性を活かしたサービスも増加している。例えば、遠隔医療や自動運転、スマートファクトリーなど、産業用途での導入が加速。特に、製造業では5Gを活用した遠隔監視やAIによる品質検査が普及しつつある。また、エンターテインメント分野では、5G対応のVRゲームやライブ配信が人気を集めている。
世界との比較と今後の展望
世界の5G普及率を見ると、韓国が約70%でトップ、次いで米国が約60%、中国が約55%と続く。日本は50%で世界第12位だが、2025年には10位以内に入ると予測されている。総務省の担当者は「基地局のさらなる整備と、5G対応端末の低価格化が普及を後押しする」と述べている。一方で、5Gの電波特性上、基地局の数を増やす必要があり、コスト面での課題も指摘されている。
今後の課題と対策
普及拡大に向けて、総務省は周波数帯の追加割り当てや、基地局設置の規制緩和を検討している。また、地方自治体との連携による共同整備も進められている。さらに、5Gの次世代規格である6Gの研究開発も本格化しており、2020年代後半の商用化を目指している。日本の通信業界は、5Gの普及を基盤に、6G時代に向けた技術開発を加速させる方針だ。



