ソフトバンク・周東佑京、WBC後の危機感から体重増加へ 覚悟のトレーニングで成長誓う
周東佑京、WBC後の危機感から体重増加へ 覚悟のトレーニング (12.02.2026)

ソフトバンク・周東佑京、WBC後の危機感が体重増加への決断を後押し

ソフトバンク・周東佑京外野手(30歳)は、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一の歓喜を味わった後、心に残ったのは自信ではなく、強い危機感だった。準決勝のメキシコ戦では「神走塁」と称される走塁でサヨナラのホームを踏み、世界を驚かせたが、役回りは「代走の切り札」に留まり、打撃の出番はわずか1打席で空振り三振に終わった経験が、選手としての新たな覚悟を生んだ。

「弱いな、自分って」 海外勢の体躯に感じた焦り

日本の強打者だけでなく、対戦した海外勢の分厚い体を間近で見た周東は、「今のままだと、終わっちゃう」と未来への不安を抱いた。この焦る思いが、これまで踏み切れなかった体重増加への決断を後押しした。もともと太りにくい体質で、スピードを失う怖さから増量に消極的だったが、「もう一段上のステージに行くために」と覚悟を決めた。

具体的な取り組みとして、空腹を感じる時間がないほど食事の回数を増やし、筋力トレーニングの量も大幅に強化。前回大会で70キロだった体重は、春季キャンプイン時点で78キロに増加し、着実な成果を上げている。

打撃力の向上を実感 成長した自分への期待

キャンプ初日のランチ特打では、フルスイングしていない打球が中堅からやや左のフェンスを直撃する場面があり、打球の力強さと飛距離は3年前とは明らかに異なる。周東自身は「全然だめ。バックスクリーンにぶち込みたいと思っていたから」と辛口の自己評価をしながらも、進歩を実感している。

今回の日本代表では、中堅手を本職とするのは周東だけであり、「前回と比べれば、だいぶ成長していると思う。レベルが上がった自分でどうプレーできるのかは、少し楽しみ」と語る。自慢の快足はそのままに、今度はバットでも世界を驚かせることを誓っている。

周東のこの取り組みは、単なる体重増加ではなく、国際舞台で通用する選手としての総合的な強化を目指すものであり、2026年のWBCに向けた侍ジャパンの戦力として、大きな期待が寄せられている。