京都市を本拠地とする男子プロバレーボールチームが、9月に誕生する。若者の人材育成を視野に、学生が主体となって運営に参加。来秋に新たな社会人リーグ「Vリーグ」に参入し、2031年には国内最高峰「SVリーグ」への昇格を目指す。
学生約20人が運営参加、京都に活躍の場を
府内の高校の男子バレー部には、全国レベルの大会で活躍する選手がいる一方、プロチームがないため、卒業後は活躍の場を他地域に求めなければならなかった。京都で引き続き活躍してもらいたいと、観光客が多く、経済への波及効果も見込めることから、Vリーグ「アルテミス北海道」のオーナー企業と中京区のIT関連企業の両代表らが手を組み、7月7日に運営会社を設立した。
社名は「KYOTO VALLEY(京都ヴァレー)」(中京区)で、起業家を育てる日本のシリコンバレーになってほしいとの願いを込め、あえてバレーボールの英語のつづりとは異なる表記とした。ホームは、にっしんでんきアリーナ京都(右京区)とし、府内全域で活動する構想を立てている。
広報からチケット販売まで、人材育成も担う
広報、SNSの運用、チケットの販売、マーケティングなどを約20人の学生が担い、スポーツに関わる人材育成も行う。ゼネラルマネジャー(GM)は、プロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」の創設に携わった上原光徳さん(65)が務める。
バレー経験者で広報担当のびわこ成蹊スポーツ大4年の奥村彩乃さん(21)は「最初期から関われるのは貴重な経験。情熱を持って愛されるチームを作りたい」と意気込む。
トライアウト実施、9月にメンバー決定
26日には市民スポーツ会館(右京区)で、選手を選抜する第1弾のトライアウトを実施し、府内外に住む19~51歳の38人が挑んだ。跳躍力を測るテストやゲーム形式での試合、面接などがあり、参加者は審査員に懸命にアピールしていた。
16年バレーを続けているという愛知県の大学4年生(22)は「バレーをもっと深めたくて来た。やるべきことをやってチャンスをつかむ」と語った。
9月上旬に10人程度のメンバーが決まり、同16日に記者会見を開いて選手やチーム名を発表する。来年にはトライアウトの第2弾も実施予定という。上原さんは「目標を達成するのは簡単ではないが、エネルギーと可能性を秘めた学生とならば実現できる。学生と一緒に成長し、京都に貢献できるチームを作る」と力を込めた。



