今年40歳を迎えるベテラン・長友佑都選手が、2026年ワールドカップの日本代表メンバーに選出されました。守田英正や藤田譲瑠チマといった若手が選外となる中、なぜ長友選手が選ばれたのか。その理由を考察します。
長友選手の役割は「メンター」だけではない
長友選手自身は「自分は空気清浄機の役割ができる」と語り、豊富な経験でチームを支える存在であることは間違いありません。しかし、森保監督が彼を選んだ理由はそれだけではないはずです。ピッチ上の戦術面でも、フィールドプレイヤーとしての長友選手に価値を見いだしていると考えられます。
私は、長友選手は「メンター」であると同時に、森保ジャパンが本大会で切り札として投入する“秘密兵器”でもあると見ています。では、その戦術的価値とは何か。詳しく考察していきましょう。
データから見る長友の現在の実力
昨シーズンのFC東京において、長友選手はディフェンシブサードでのスプリント回数がチームトップでした。また、クロス数も1試合平均3.5本でJ1リーグ9位を記録するなど、データ面でも大きな衰えは見られません。
さらに特筆すべきは、そのポジション適性の広さです。4バックでは左右のサイドバック、3バックでは左右のウイングバック、5バックでも同様にこなせます。システム変更が当たり前の現代サッカーにおいて、これだけ多様な役割を高いレベルでこなせる選手は貴重です。
森保ジャパン独自の戦術と長友の役割
森保ジャパンの戦術は、他国やクラブチームでも類を見ない特徴があります。それは、横や縦のポジション関係の選手同士が複数入れ替わる点です。直近の親善試合・アイスランド戦や3月の欧州遠征では、攻撃時にウイングバックやシャドーの選手が入れ替わり、さらにはシャドーとボランチ、センターバックとウイングバックが入れ替わる場面も見られました。
このような動きの中で相手選手のマークが混乱する中、大外からのクロスを中央に配球する役割として、右の菅原由勢と左の長友佑都の存在は欠かせません。
スタメンか、途中投入か
ただし、長友選手がスタメンとして起用されるかというと、そうではないかもしれません。代わりに、途中投入という形で出場機会を得る可能性が高いでしょう。特に、暑さへの適応能力が高い長友選手は、後半勝負の場面でその経験と体力を活かせるでしょう。
長友選手の選出は、単なるベテラン枠ではなく、明確な戦術的意図に基づくものだと確信しています。



