2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会の日本代表初戦・オランダ戦が6月14日(日本時間15日早朝)に迫っている。日本代表は6月2日から8日まで、事前合宿地であるメキシコ・モンテレイ市に滞在。20日の第2戦・チュニジア戦が行われる同地の環境に慣れ、暑熱対策を進めるために、あえてこの地でキャンプを実施した。しかし、当初予定していた地元プロクラブのグラウンドがピッチコンディションの問題で継続的に使えず、3カ所を転々とする羽目になった。気候的にも涼しい日が続いたため、暑さへの適応が100%順調に進んだとは言い切れないところがあった。
「最初からここでやればよかった」?
モンテレイを後にした日本代表は、8日からベースキャンプ地であるアメリカ・ナッシュビル市へ移動。9日の完全オフを挟んで、10日から最終調整に入っている。現地在住の子どもたちと交流する日本代表の選手たちの姿も見られた。練習開始時刻である10時半の気温は33℃超、湿度が50%超という暑さで、「暑熱対策に主眼を置くなら、最初からここでやればよかったのではないか」といった声も出てきそうだ。そのナッシュビルも、夕方に雷雨がやってくるケースが少なくない。9日がまさにそうで、短時間で空が真っ黒になったかと思ったら、稲妻が光り、すさまじい豪雨となった。
ベテラン記者が直面した移動の災難
今回のW杯は史上初の3カ国共催(アメリカ、カナダ、メキシコ)ということもあり、取材には想像以上の困難が伴っている。ベテラン記者である筆者は、メキシコからアメリカへの移動だけでなく、都市間の移動にも苦労した。飛行機の遅延や手荷物の紛失など、トラブルが相次ぎ、当初の取材計画を大幅に変更せざるを得なかった。さらに、すべての商品の値段が日本の倍以上という物価高も深刻だ。円安が歴史的な水準に達しているため、現地での生活費や交通費がかさみ、取材経費は当初の予算を大幅に超過している。ブラジルでは襲撃された経験もある筆者は、安全面にも細心の注意を払っているが、3カ国共催ゆえに国ごとに治安状況が異なるため、常に緊張を強いられている。
練習施設にベテランの長友も驚きの…
ナッシュビルの練習施設は最新設備を備えているが、ベテランの長友佑都選手もその充実ぶりに驚きの声を上げたという。しかし、その一方で、移動や宿泊の面では課題が残る。日本代表は今後、初戦のオランダ戦に向けて調整を続けるが、選手だけでなく、取材陣もまた、この大会の「厳しい戦い」を強いられているのが現実だ。



