サッカー日本代表は2026年W杯グループリーグでチュニジアと対戦する。オランダ戦を引き分けた日本にとって、この一戦はグループリーグ突破を左右する重要な試合となる。スポーツライターの小宮良之氏は、チュニジアの実力を分析し、日本が「3位でグループリーグ突破」では絶対にダメだと指摘する。
チュニジアの強み:組織的ディフェンスと個人戦術
チュニジアはブラジルと引き分けるなど、守備力の高さで知られる。しかし、その守備は欧州のチームと比較すると個人戦術に依存する部分が大きい。各選手が持ち場を守り、デュエルを戦うことでディフェンス力を担保している。想定内のチームであり、「個の集合体」としての戦力は日本よりも下と見られる。
攻撃陣の課題:発展途上のチーム
チュニジアの攻撃陣には、MFハンニバル・メジブリ(ファンタジスタ系、スキルは洗練)、エリス・スキリ(オールマイティで堅実)、FWエリアス・サード(狭いスペースを抜け出しラストパスを供給)の3人が有力選手として挙げられる。しかし、今シーズン彼らは所属クラブで定位置を掴めておらず、サードはブンデス2部にレンタル移籍している。攻撃力は相手をノックアウトできるパンチ力に欠け、個の力で打開できる選手が乏しい。ボールを持たされた時に弱さが出る発展途上のチームだ。
アフリカネーションズリーグでは、チュニジアはベスト16で敗退。早い時間で10人になったマリの守備を崩せず、試合終盤にクロスからのヘッドで先制したものの、終了間際にPKを献上。延長戦ではむしろペースを握られ、PK戦で敗れた。このように、攻撃に課題を抱えている。
日本に求められる戦略:必勝を期す
小宮氏は、森保ジャパンとしてはチュニジアに必勝を期すべきだと強調する。チュニジアは一泡吹かせるつもりで挑んでくるだろうが、地力の高さは間違いない。日本はボールを保持し、攻撃の選択肢を多く持つことで、チュニジアの守備を崩す必要がある。3位でのグループリーグ突破ではなく、確実に勝ち点3を奪う姿勢が求められる。



