高岡商・溝口琉生、九回に意地の適時打「来夏はもっと勝ち上がって」
高岡商・溝口琉生、九回に意地の適時打「来夏はもっと勝ち上がって」

第108回全国高校野球選手権大会第6日の10日、4年ぶり23度目出場の高岡商は初戦で高川学園(山口)と対戦し、1-7で敗れた。6失策と守備の乱れが響いた。九回に溝口琉生選手の適時打で1点を返したものの、及ばなかった。試合終了後、懸命にプレーした選手たちにスタンドから大きな拍手が送られた。

九回二死からの一矢

「後輩が自分につないでくれた。自分も絶対につないでやる」。7点を追う九回、先発野手で唯一の3年生溝口選手は、後輩たちが作った二死満塁の好機で打席に立った。初球を振り抜くと、打球は投手のグラブをはじいた。決死の思いで一塁にヘッドスライディングし、1点を奪った。

苦しいシーズンを乗り越えて

昨秋の県大会は3回戦敗退、今春は1回戦敗退とチームは苦しんだ。悔しさを晴らそうと、高校球児だった父の純規さん(39)とともに毎日、自宅の前で素振りし、動画でフォームをチェックした。夏の富山大会では5割超えの打率を残し、吉田真監督も「チームのモットーである『攻めの野球』を体現した打者」と信頼する。

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この日は相手投手に苦しみ、守備も失策が相次いだ。暗いムードを吹き飛ばそうと「エラーしても下を向くな」「次のプレーに気持ちを切り替えて」と声をかけ続けた。七回には飛球をスライディングで好捕。石崎遥希主将は「フィールドで唯一の3年生らしく、プレーでも声でもチームを引っ張った」とたたえた。

後輩への思い

「1、2年生がいたおかげで、甲子園でプレーできてうれしかった。来夏はもっと勝ち上がってほしい」。溝口選手は泥だらけのユニホーム姿ですがすがしい表情を見せ、後輩への思いを語った。(佐野悠太)

吉田真監督は「最終回に何とか1点取ってチームの強みを見せられた。守備でミスが出たのは自分の指導不足。この負けを見つめ直して、新チームにつなげていきたい」と話した。

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