第108回全国高校野球選手権大会は第6日の10日、1、2回戦2試合ずつが行われた。高川学園(山口)は高岡商(富山)を7-1で破り、3回戦進出を決めた。エース木下投手が9回1失点で完投勝利を挙げた。
エース木下、満塁のピンチを乗り越える
九回裏、初めての満塁のピンチを迎えた木下投手は「マウンドは譲りたくない」と、最後まで投げきる覚悟を固めていた。最速147キロの直球とスライダーを制球よく織り交ぜ、八回まで2安打に抑える好投を見せた。
九回二死満塁から、三塁側へはねた打球が自身のグラブに当たって転がり、その間に1点を失った(記録は内野安打)が、最後の打者をスライダーで三ゴロに打ち取り、105球で投げきって拳を握りしめた。
帽子のつば裏に記した「じょんならん」
この朝、帽子のつばの裏に初めて書いた言葉は「じょんならん」。出身地・香川の方言で「手に負えない」などの意味がある。「自分がマウンドに立ったら誰も手に負えない、相手打者を圧倒する」との決意を込めたという。
3度目の甲子園で初完投できたことは合格点としながらも、「まだまだじょんならん自分は出せていない」と、最後に失点を喫したことを反省。目指す姿はもっと上にあると語った。
高岡商、6失策が失点に直結
先発メンバーに1年4人、2年4人を並べた高岡商は、6失策が失点につながった。二回には2年生捕手・法土選手の一塁への悪送球で先頭を振り逃げで出し、そこから先制点を許すと、1年生二塁手・渡選手のゴロをはじく失策で2点目を献上した。
渡選手は「歓声(の大きさ)がいつもと違い、緊張した」と振り返り、「もっともっとうまくなりたい。(甲子園に)絶対帰ってくる」と鍛錬を誓った。
高川学園・松本監督は「(木下は)直球の威力があり、その分変化球が生きていた。(九回の続投は)高岡商さんの打線を甘く見てはいけないという判断だった」と話した。



