発達障害の私だからこそ成功できた…ニトリ会長が語る子供の成長を促す「秀逸アシスト」の中身
発達障害の私だから成功できた…ニトリ会長が語る育児の秘訣

ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEOの似鳥昭雄氏は、自身が発達障害の特性を持つからこそ、子供の成長には「放っておく」ことが重要だと語る。親が先回りして子供の失敗を防ぐと、失敗から学ぶ機会を奪ってしまうという。似鳥氏は、子供が「好き」と思えることや力を注げる部分を見つけられる環境を整えることが、親の役割だと強調する。

部署異動で長所を発見するニトリの人材育成

似鳥氏は、ニトリの成長を支える人材育成の柱として「配転教育」を挙げる。これは2~3年ごとに部署異動を行い、社員にさまざまな業務を経験させる取り組みだ。自身が発達障害の特性とともに生きてきた似鳥氏は、短所はコンプレックスになりやすいが、長所は本人も気づいていないことが多いと指摘する。異動によって、これまで見えなかった潜在能力が表面化するという。

「その人の良いところは何か?何が得意なのか?」を探すために、ニトリでは社員に多くの機会を与えている。年齢や職種、資格が異なる社員一人ひとりに、「あなたこれ、向いているんじゃない?」「これ、やってみたら?」と声をかけ、長所を引き出す。たとえ「自分はダメなヤツだ」と思い込んでいても、必ず一つは「これならいけそう」という長所があると似鳥氏は語る。

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子供の失敗から学ぶ機会を奪わない

子育てにおいても、似鳥氏は同じ考え方を適用する。親が子供の失敗を防ごうと先回りすると、子供は失敗から学ぶ機会を失う。重要なのは、子供が自ら挑戦し、失敗を通じて成長できる環境を整えることだ。似鳥氏は「子供は放っておけばスクスク育つ」と述べ、過干渉を避けるよう促す。

また、似鳥氏は「苦手なことで逆転することは難しい」と指摘する。子供の短所を克服させるよりも、長所を伸ばすことに注力すべきだという。自身も発達障害で苦手なことが多かったが、得意な分野に集中することで成功を収めた経験から、この考えに至った。

理想の上司は部下に難しい課題を与え見守る

似鳥氏は、理想の上司像についても言及する。上司は部下に難しい課題を与え、見守ることが大切だ。先回りして指示を出したり、失敗を防いだりするのではなく、部下が自ら考え、行動することを促す。これにより、部下は成長し、自信をつけることができる。

「明るさと好奇心が壁を越える力になる」と似鳥氏は語る。困難に直面しても、前向きな姿勢と新しいことに挑戦する意欲があれば、乗り越えられるという。自分だけの武器を見つける方法として、さまざまな経験を積むことの重要性を強調する。

似鳥氏の著書『発達障害の私だからこそ、成功できた』(祥伝社)では、これらの考えをさらに詳しく解説している。子育てや人材育成に悩む親や経営者にとって、示唆に富む内容となっている。

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