38歳で東大合格を果たした芸人・さんきゅう倉田さん
お笑い芸人のさんきゅう倉田さん(38歳)が、東京大学文科二類に合格した。横浜育ちで学生時代の成績はオールBだったという彼が、なぜ東大を目指し、3年間の浪人生活を経て合格を勝ち取ったのか。その執念の背景に迫る。
芸人としての不規則な生活と勉強の両立
倉田さんは、営業や講演会、執筆など芸人としての仕事をこなしながら、残りの時間を勉強に充てた。2021年には、受験勉強と並行して『お金持ち 貧困芸人 両方見たから正解がわかる! 元国税職員のお笑い芸人がこっそり教える 世界一やさしいお金の貯め方 増やし方 たった22の黄金ルール』を執筆している。
「予備校はオンラインで、通学しなくてもよかったので、ずっと家で勉強していました。移動の時間がもったいないし、その時間があったら勉強したほうがいいと考えていました」と倉田さんは語る。こうして1日10時間の勉強を続けた。
初年度の挑戦と壁
初めて受けた共通テストは6割超え。東京大学の2次試験は2段階選抜の足切りがなかったため受験できたが、合格最低点から120点不足し不合格となった。2年目は共通テストで7割程度を獲得し、合格最低点との差を50点まで縮めたが、またしても不合格に終わった。
3年目の執念と体の限界
倉田さんは3年目を最後の挑戦と決めていた。最初に敬天塾の先生と相談した際、「1年ですか?」と聞かれ、「3年です」と答えたという。「さすがに1年は(東大受験を)なめていると思ったし、無理だと言われると思ったので、3年と区切って勉強していました」と振り返る。
3年間、1日10時間の勉強は肉体に影響を及ぼした。「精神的にはあまり疲れはありませんでしたが、おそらく勉強のやりすぎで、ずっと頭痛がしている状態でした。ずっと頭痛をごまかしながら受験勉強をしていました」と倉田さんは述べている。
ラストイヤーの共通テストは79.9%と、他の受験生と比べて高いわけではなかったが、挑戦を決意。その結果、3回目の挑戦で東京大学文科二類に合格した。合格最低点をわずか0.9889点上回る、紙一重の結果だった。「漢字を1字間違えていたら落ちていたかもしれない」と倉田さんは語る。
浪人生活がもたらした変化
倉田さんは「浪人したら人生が劇的に変わった」と語る。勉強を続けることで得た知識や忍耐力は、芸人としての活動にも好影響を与えている。不合格のたびに悔しさをバネに、努力を続けた結果、東大合格という大きな目標を達成した。



