動いているなわを跳ぶと頭が良くなる?子どもの論理思考力を高める遊び3選
動いているなわを跳ぶと頭が良くなる?子どもの論理思考力を高める遊び3選

子どもたちはインターネットで何でも「知る」ことができる時代だが、実体験の不足が論理的思考力の発達に影響を与えている。脳科学者の成田奈緒子文教大学教授は、体を使った遊びこそが「地頭」を鍛える鍵だと指摘する。本記事では、子どもの論理思考力を高める3つの遊びを紹介する。

実体験が論理力を育てる理由

成田教授によれば、「火は熱い」「水は冷たい」といった知識は、実際に触れた経験があるかどうかで理解の深さが変わる。一度熱い思いをした子どもは火に近づく際に用心するが、知識だけの子どもは危険なほど無防備だという。実体験が乏しいと、言葉と感覚が結びつかず、因果関係を理解する力が育たない。論理は経験の積み重ねの上に生まれるものであり、日常生活での何げない動作も、過去の体験に基づいて対処する力を養う。

遊び1:「あんたがたどこさ」で理解力・判断力・空間認知能力を育む

「あんたがたどこさ」は、歌に合わせて左右にジャンプし、「さ」のタイミングだけ前に跳ぶ遊び。リズムを聞き取りながら「次はどちらに跳ぶか」「今は前に跳ぶ場面か」を瞬時に判断する必要があり、理解力と判断力が同時に働く。動きと音を結びつける経験を重ねることで、思考の柔軟さや空間認知の基礎が育まれる。本来はまりつき歌であり、まりつきやお手玉にアレンジすれば小学生でも楽しめる。

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遊び2:「橋歩き」でバランス感覚と体のコントロールを養う

親の足を一本の橋に見立て、その上を子どもが歩く。最初は両手をつないで進み、慣れたら片手、最後は手の補助なしで挑戦する。不安定な足の上でバランスを取りながら進むため、「どう足を運べば安定するか」を考え続ける必要がある。体の傾きや足裏の感覚を頼りに動きを調整することで、バランス感覚や体をコントロールする力が育まれる。また、渡りきった後の抱き合うスキンシップは副交感神経を刺激し、自律神経の働きを整える効果もある。

遊び3:「へびなわ」で判断力と論理的に動きを組み立てる力を鍛える

大人がなわ跳びのなわを地面近くで上下に動かし、子どもはそれを踏まないように跳び越える。なわの高さや速さを調整することで、さまざまな年齢や発達段階の子どもが遊べる。動いているなわを跳ぶには、高さや位置を目で捉え、「今なら跳べるか」を判断する力が必要。なわの動きを予測し、タイミングを合わせて体を動かす経験を重ねることで、なわ跳びの基礎的な感覚が育ち、論理的に動きを組み立てる力の土台が養われる。成田教授は「小学生になってなわ跳びができずに家で猛特訓となり、親子関係がギクシャクすることもある。小さいうちに基礎を培っておきたい」と話す。

※本稿は『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

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