小松空港、国際線好調も国内線半減 新幹線競合で生き残りへ
小松空港、国際線好調も国内線半減 新幹線競合で生き残りへ

北陸新幹線の開業により、東京とのアクセスが飛躍的に向上した石川県の小松空港。しかし、その恩恵は国内線にとっては逆風となった。新幹線との競合で羽田便の旅客数が半減する中、空港は生き残りをかけて国際線誘致に力を注いでいる。

国際線旅客は過去最多、24万7000人に

2025年度の小松空港国際線旅客数は24万7000人に達し、コロナ禍前の水準を超えて過去最多を記録した。年度前半には香港や台湾での「日本で大地震が起きる」という風評被害や、後半の日中関係悪化といった逆風があったが、それらを跳ねのけて増加した。

空港の担当者によると、台湾や韓国からの団体観光客が増加している。小松空港は金沢や富山、高山といった人気観光地に近く、空港から観光バスで移動するツアーが好評だ。

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国際線誘致の積極策が実を結ぶ

石川県は国際線誘致に積極的に取り組んでいる。2024年には、かつて運航していた香港エクスプレス航空の誘致を開始し、2025年4月からの運航を実現。大韓航空に対しても韓国本社を訪問して要望を伝えるなど働きかけ、2026年3月にソウル線の毎日運航を実現した。さらに、2026年9月からは台湾のLCC・タイガーエアが高雄線を週2便運航することも決まっている。

国内線は羽田便が半減、課題山積

一方、国内線は厳しい状況が続く。2015年の北陸新幹線金沢開業により、金沢―東京間は乗り換えなしで約2時間半となり、2024年には敦賀まで延伸。小松空港周辺から東京へのアクセスが飛躍的に向上した結果、主力の羽田便は大打撃を受けた。2025年度の羽田便旅客数は84万人で、新幹線開業前年の2014年度(175万人)から半分以下に減少した。

2014年は羽田便がANAとJALそれぞれ1日6往復運航していたが、2015年の新幹線開業を機にANAは4往復に減便。その後は機材の小型化で対応し、両社合わせて1日10往復体制を維持している。

老朽化したターミナルビル、建て替えが急務

国際線の増加に伴い、老朽化したターミナルビルの建て替えが急務となっている。現在の国際線スペースは空港全体の3分の1にも満たず、チェックインカウンターには長蛇の列ができる状況だ。空港は民間活力の導入も視野に、施設の拡充を検討している。

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