8月9日、81回目の「長崎原爆の日」を迎え、北九州市小倉北区の勝山公園で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれた。原爆投下時刻の午前11時2分、参列した約270人が黙とうし、犠牲者に祈りをささげた。
当初の投下目標だった小倉
原爆の投下目標は当初、兵器工場「小倉陸軍造兵廠」があった小倉(現・北九州市)だったが、視界不良のため長崎へ変更された。こうした経緯から、同市原爆被害者の会が核兵器のない世界を願い、1973年から式典を開催している。
平和のメッセージと鐘の音
式典では、原爆投下時刻に合わせて公園内の「長崎の鐘」が鳴らされ、同市立篠崎中3年の生徒(14)が「小倉に原爆が投下されていたら今、友達や私自身もいなかったかもしれない。平和が当たり前で、願う必要すらない世界になるように」との平和のメッセージを朗読した。
同会の吉田龍也会長(82)は「被爆者が急激に減っているが、後世にどうにか思いを引き継いでいきたい」と語った。



