千葉豪雨、放置車両2700台の撤去急ぐも「解消のめどはまだ示せず」
千葉豪雨、放置車両2700台の撤去進むも解消めど立たず

千葉県の広い範囲で浸水被害をもたらした記録的な豪雨から20日で1週間となる。冠水した道路で動かせなくなり路上に放置された車両が一時約2700台に上った。このうち、千葉市内で確認されたのは約2500台と「想定外の車両数」(市の担当者)でその約7割が幹線道路上に置き去りにされ、渋滞や事故を引き起こした。

帰宅途中の女性が車外に脱出

県内を豪雨が襲った13日夜。帰宅するためにマイカーを運転していた60代女性は、千葉市中央区の幹線道路に差し掛かった。だが既に冠水しており、雨水はやがて運転席にいた女性の足元まで到達。自宅まであと少しの距離だったが、「『もうだめだ』と思い、慌てて車外に脱出した」。車両を放置し、必要な私物を持って帰宅困難者が身を寄せる一時滞在施設に駆け込み、難を逃れた。

4日後の17日、女性は車両の様子を見に来た。座席や車内に置いたポーチは湿ったままだった。「エンジンは怖くてかけられない。とにかくショック」。翌日、車両はレッカー車に運ばれた。

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撤去作業は急ピッチも新たな課題

「殺到する撤去依頼に順次対応しているが処理能力を上回っている」。レッカー業者からこんな声が漏れる中、千葉市は撤去作業を急いだ。県外のレッカー車も応援に入り、18日時点で市内の幹線道路上に残っていた約200台は19日に撤去が完了する見込み。ただ、道幅の狭い生活道路にはなお放置車両が残る。

次の課題は、行政側が通行の妨げになると判断して仮置き場に移動させたり、所有者がレッカー車の手配をせずに放置したりした車両の扱いだ。県などは所有者の特定や意思確認を進める構えだが、連絡が取れないケースも想定される。「(放置車両の)解消のめどはまだ示せない」(熊谷俊人知事)という。

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