岐阜県美濃市の県中濃総合庁舎で2026年7月10日、ツキノワグマによる被害を防ぐためのクマ捕獲用わなに関する研修会が開かれた。市町村の職員や猟友会の会員ら約80人が参加し、専門家からわなの選び方や使い方などについて実践的な指導を受けた。
わなの種類と特徴
研修会では、県野生動物管理推進センター特任助教の森智基さん(34)が講師を務めた。森さんによると、クマ捕獲用のわなには檻タイプとドラム缶タイプの2種類がある。檻タイプは捕獲した動物の大きさや頭数を確認しやすく、猟銃で仕留めやすいという利点がある。一方、ドラム缶タイプはクマが損傷しにくく、人力での持ち運びが可能なため、車が進入しづらい場所にも設置できる。また、移動放獣にも適していると説明された。
設置方法と注意点
講習では、わなの設置場所を選ぶポイントや誘引用のエサの種類、見回り時に必要な装備についても詳しく解説された。危険を回避するための注意点として、わなを設置した場所の見回りは複数人で行うことや、臭いや物音、鳴き声など普段と異なる状況がないかを確認する重要性が強調された。さらに、クマ撃退スプレーはロックを外していつでも使用できる状態にしておくなど、「細心の注意を払う必要がある」と森さんは述べた。
参加者は実際のわなを見ながら使い方を学び、実践的な知識を深めた。この研修会は、クマ被害の増加に伴い、地域の対策強化を目的として開催された。



