高市早苗首相が20日に自身のX(旧ツイッター)に投稿した3連休の過ごし方が議論を呼んでいる。「久々に5時間も睡眠を取れた」とし、「就任以来、0~3時間睡眠が常態化」といった多忙さを伝える内容に、東京・新橋駅近くで取材すると懸念や同情の声が上がった。
「時代遅れ」との指摘
都内に住む会社員の女性(50)は厳しい視線を送る。「かつての職場にも大変さをアピールする上司がいましたね」。上に立つ者の激務アピールは部下への無言の圧力になりかねず、働き方の見直しが進む中、国のトップのこのような発言は「時代遅れ」に映るという。
3人の子どもを育てる会社員の女性(47)は「共感する部分はあるけど、忙しいと分かっていて首相になったはず。Xに投稿したところでどうなるの」と首をかしげる。仕事と家事や育児の両立に悩み、パートとして働いた時期もあった。「一般人と違い家事代行サービスなども頼める立場のはず。『頑張っているね』といわれたいのでしょうか」と話す。
部下への圧力懸念
都内の会社員男性(25)は「上司に公でこのような発言をされると、部下の自分たちが無能だと言われている気になります」とつぶやく。
入社4年目。優秀と感じる上司は「部下の能力を見極めて分担し、権限を与えて任せ、自らのキャパシティーを超えないようコントロールできる人」。膨大な資料の読み込みやペン入れまで抱え込む首相の姿は、業務量の調整ができないように感じる。
男性は「頑張っているとは思うけど、だから何って感じ。炎天下で働く私たちの給料を上げるためにこそ頑張って欲しい」と要望した。
同情や理解の声も
首相の多忙さに理解を示し、心配する声も少なくない。神奈川県の女子学生(20)は「首相の仕事について詳しくないけど、本当に忙しいと思う。あまりにも限界だから隠す余裕もなかったのでは」と同情する。
都内の会社員の女性(46)も「これまでの首相と違って見栄を張らず、この投稿も今っぽさを感じる。アイロンかけが下手など素直に言っているのがリアルで好感が持てる」と応援する。
神奈川県横須賀市の自営業男性(74)は首相が公務以外の投稿もすることで「政治に関心を寄せるきっかけになっている。他人任せにせず、自分で責任を持って対応していると感じる。いろんな意見・批判がある中で、どう国会で対応をしていくのかを見たい」と期待を込めた。



